湯河原タイムトリップ〜冬の巻

12月3日4日、”湯河原湯たんぽ”イベントに合わせて行った4回の朗読ライブ「湯河原タイムトリップ」。多くの方にお越しいただいて盛況のうちに終わりました。今回、湯河原にゆかりのある文豪、芥川龍之介と夏目漱石のそれぞれ2作品を朗読。新聞を読んで知った方からの問合せも多く、地元の方々の朗読への関心の高さに驚きました。「知の湯河原」といわれるとおり、温泉でマイナスをフラットにするだけでなく知識を培いプラスにする。文豪たちは長く逗留し後世に残る作品を世に送り出しました。湯河原を愛するひとたちも文学を愛し朗読への関心も高いんですね!

「トロッコ」のアフタートークでは、良平がいったいどのあたりまでトロッコを押したのか、何キロ走って帰ったきたのかが話題に。「え〜!?あんなとこまで行ったの〜??!!」。これって、住んでるからこそ実体験としてわかることですね。

「少年」。保吉が子ども時代を思い出して書いている作品。芥川の幼少時のこととも言われています。

2つの作品とも、子どもの気持ちが見事に表現されていて、朗読の世界に自分が入り込んだときそのせつなさが投影されて、おとなになった自分が抱きしめたくなります。

芥川が逗留した中西屋は、今は橋の名前だけとなっています。

夏目漱石は、天野屋が常宿でした。今、そこは町立美術館になっています。ここのカフェの豆乳スープセットは美味しくてからだによい感じがします。

「坊ちゃん」と「吾輩は猫である」。どちらも聴きたいと訪れた方も。落語調の文体は朗読にぴったりで、小気味よく朗読しました。「次も来ますね!」「おじさんは感動した!」そんなうれしい言葉をいただいて、湯河原タイムトリップ第2弾、私も楽しみです!

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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