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沼尾ひろ子の朗読 の世界
枕草子を読めば読むほど胸がいっぱいに
春はあけぼの はるはあけぼの。はるはあ しあわせなよろこびに満ちた陽の音ではじまり、けぼの しずかにゆうがにとじていく音ようよう じょじょにしろくなりゆく じょじょにひらきやまぎわ ふくんだやわらかい陽の音にすこしあかりて ちいさな... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
言葉をいっしょにさがすことも、なにげない雑談も、その会話がなによりのレッスン
数か月ぶりにお顔を見て、声を聞くことができてうれしかった。冬の間さまざまたいへんなことがあって、しばらくオンラインレッスンができないと連絡をいただいて、私はそっと見守ることしかできなかった。ひとつひとつのできごとを言葉を繰り出し伝えてく... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
桜に心がさわぐ
桜に心が騒ぐー 私たちの心に受け継がれている桜への思い。万葉の時代から歌に詠まれ、王朝文化で花開き、無常観、そして日本文学へ。春霞たなびく山の桜花うつろはむとや色かはりゆく「古今集」より桜は花びらおほきに葉の色こきが枝ほそくて咲きたる「枕... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
現国と神話の世界を結ぶ「音」
古事記は読み深めれば読み深めるほど、自分自身の深淵に入っていくような気がする。とりまく世界をこれほどシンプルに表現し、それはもはや哲学のようにも感じる。今回、「音」に注目する。もともと、声を音の一種ととらえ、「音」が伝えるもの、その「音...
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