毎週土曜日のひそやかな楽しみ


 

ひさしぶりにご夫婦そろって聴きにきてくれたお二人と、毎週聴きにきれくれる素敵な女性と、「しあわせな王子」の朗読の後、いろいろな思い、感じたことを聞くこの時間の、なんとしあわせなことか。お話は啓蒙であってはならないと、いつも思って朗読している。感じてくれればいい。聴いてよかった、そう思ってくれるだけでいい。私の朗読を聴いて、そのひとが豊かな時を紡いでくれることが、いちばんの私のしあわせ。だから、聴き終わった後に、ぽつりぽつりと、言葉を発して、思いを伝えてくれて、それを聴いた方が、また、「ああ、そういう考えもあるんですね」と深くうなずいて、また、言葉を繰り出す。私は、私で、朗読を聴いてくれた方から、言葉の贈りものをいただいている。「ここに来て、生で朗読を聴いて、こうして話をする時間が、なによりの楽しみ」。毎週土曜日のひそやかな楽しみを、私は、朗読をしながら享受しているのだ。

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落ち着く場所

年末の朗読Specialプログラムの準備にとりかかり、

あたふた楽しくしてます。

あたふたしてても、ここに来ると落ち着きます。

ふう☺️

明日は、11時から「しあわせな王子」。ワイルドの長編童話、代表作です。王子とツバメが何を見つけたのか、心癒しにぜひ。

夜は、芥川龍之介の「羅生門」。朱雀大路の夜の闇にKANOUYA BASEのライトアップされた竹林から私と一緒にタイムスリップしましょう。

お待ちしています😊❣️

 

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だきあっていっしょに笑おう

言いたいことばが迷子になる。
なにも言えずに過ぎていく。
ことばはあふれるほど
胸のひきだしにあるのに。
ひきだしがあかない。
どれだけ
苦しいでしょう。
「あなたは、おしゃべりがすぎますよ。
 今は、お話を聴く時間です」
なんて、子どもの頃注意ばかりされて、
おしゃべりは、専売特許だったのにね。
笑顔の底に、悔しい涙の湖が広がっているのを
だれも知らない。
心の底から笑えたら
どんなにいいかしら。
ちがうひきだし
つくろう。
ひとりじゃたいへんだけど、
いっしょなら
きっとできる。
いつのまにか
ひきだしがうまって
かぎのあけかたも
上手になったら
だきあって
笑おう。
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十二単を身に纏うこと

私のまとった装束は十二単。日本の装束文化に造詣の深い大塚久美子きもの学院の大塚久美子先生が、平安時代の姫をイメージして合わせてくれました。

「月から降りてこられて民家のおじいさまとおばあさまに大事に育てられ、時の帝みかどにまでお声がけされるほど美しく成長し、やがて月に帰っていくという「かぐや姫」をイメージしています。また、本日の朗読は夜ということもあり、紫色の衣装といたしました。現代の十二単の髪型は「大垂髪おおすべらかし」ですが、竹取物語にあわせて平安時代の「垂髪すべらかし」といたしました」(大塚久美子先生)

大塚先生は、十二単についてこのように解説されています。

「十二単は歴史があり、さかのぼると奈良時代の女性貴族の服装になりますが、現代の十二単とは少し異なるものでした。
平安時代になって遣唐使を廃止したことにより大陸の唐の影響を受けなくなると、国風化が進み現在の十二単のようになり、皇室を中心に長く受け継がれています。正式には「五衣唐衣裳姿いつつぎぬからぎぬもすがた」と申しますが、単を何枚も重ねて着るところから、十二単と呼ばれるようになりました」

十二単の構成≫小袖こそで、帯おび、襪しとうず、長袴ながばかま、単ひとえ、五衣いつつぎぬ、打衣うちぎぬ、表着うわぎ、唐衣からぎぬ、裳も、檜扇ひおうぎ、帖紙たとう

本物を身に纏い「竹取物語」を朗読。伝えたいのは、真=まこと。まことだから伝わる。まことのことばを受け取っていただけたらうれしいです。

 

 

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帝へのおもい〜「竹取物語」より

この時、たしかに私は、平安の時におり、竹取物語の読み人になっていた。

帝は、宮中へ誘ったが、私のからだが透けていくのをみて、

「姫がきえてなくならないのなら、生きてこの地にいてくれることが、私も生きるよろこびをなろう」と言ってくださった。

あなたとこころをかよわせた月日

それすらも、月へのぼらば、水にとける筆字のようになじんで、しまいにはなくなってしまう。

私はあなたを忘れてしまう。

でも、あなたは月をながめて私をおもいだす。

私はあなたを照らし続けましょう。

永遠に。

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