古典– category –
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沼尾ひろ子の朗読 の世界
雨の竹林 平家物語を朗す
日が暮れて、雨が音をたてて地面をたたきはじめた。ライトアップされた竹林が光を放つ。綺羅 綺羅 綺羅さて、そろそろお時間でございます。遙か遠い時の彼方から、しかし、はっきりと、それは気の波にのって私の耳に届く。全身を「時」」の気が包み込み... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
芭蕉の訪れた雲巌寺
元禄二年4月5日、芭蕉は旧知の仏頂和尚の山居であった黒羽の山深くにある雲巌寺を訪れました。私が訪れた時、バイカーたちが春のツーリングの目的地にここを選んで団欒してました。楽しそう。静かな佇まいの中のにぎやかさ。木啄も 庵は破らず 夏木立木啄... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
藤原定子と清少納言と
枕草子を今年最初の朗読の世界に選んだのは、清少納言が好きだったからである。あっけらかんとした物言い、底抜けの明るさ、頭がいい、自分の容姿には若干のコンプレックスがあって憎めない。この時代にいたら、きっとめっちゃ友だちになっただろうな。外... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
雨の日に平家物語
しっとり雨の日もすきです。東京にいた頃はそうでもなかったのだけれど、ここにいると、濡れる樹々を眺めたり、時折り交わし合う鳥の囀りに耳を澄ませたり。やさしいなにかに包まれながら、大根を炊いてる。炊き上がるのを待ちながら椅子にすわって、平家... -
朗読公演
十二単を身に纏うこと
私のまとった装束は十二単。日本の装束文化に造詣の深い大塚久美子きもの学院の大塚久美子先生が、平安時代の姫をイメージして合わせてくれました。「月から降りてこられて民家のおじいさまとおばあさまに大事に育てられ、時の帝みかどにまでお声がけされ... -
朗読公演
帝へのおもい〜「竹取物語」より
この時、たしかに私は、平安の時におり、竹取物語の読み人になっていた。帝は、宮中へ誘ったが、私のからだが透けていくのをみて、「姫がきえてなくならないのなら、生きてこの地にいてくれることが、私も生きるよろこびをなろう」と言ってくださった。あ... -
朗読公演
雅楽と朗読の世界「竹取物語」2021
着座の雅楽。お迎えです。ようこそ、今宵の宴へ。平安時代の男子の装束でおごそかにはじまりました。日光連山、鬼怒の流れを模した日本庭園を眺めながら手打ちの蕎麦を食す。ほどよい頃合い笙篳篥龍笛三管による調べ庭園に座をうつし御扉の雅楽が夜空に響... -
朗読公演
私の竹取物語
竹取物語。かの紫式部において「物語の出で来はじめの祖」といわしめた、まさに日本のストーリー古典といえるのではないでしょうか。朗読のために原文を読み解いていくにつれ、ぐいぐいひきこまれ、すごい!となんべんもつぶやいている自分に気づく... -
朗読公演
沼尾ひろ子雅楽と朗読の世界 竹取物語
「沼尾ひろ子 雅楽と朗読の世界 竹取物語」。秋の夜のひとときを小休止のうかの和空間に包まれながら笙、篳篥、龍笛の雅楽三管が紡ぎ出すいにしえの調べと十二単が織りなす平安絵巻。沼尾ひろ子による朗読でお過ごしください。小休止のうか特製の蕎麦御膳... -
朗読公演
十三夜「沼尾ひろ子の雅楽と朗読の世界 竹取物語」
青白んだ空に十三夜。蕎麦と雅楽と朗読と。 幻想の時空間へ、敷石を踏みしめて・・・。 十三夜の設えでお出迎。 笙、篳篥、龍笛。 雅楽の調べが秋の夜空に吸い込まれていきます。雅楽の調べに誘われて、朗読 竹取物語が始まりました。...
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