0年– date –
-
失語症のある方のことばと声のトレーニング
リハビリ総合応援番組「日曜患者学校」スタート!
リハビリテーションに取り組む患者と家族のための総合情報番組「日曜患者学校」が4月からスタートします。ラジオNIKKEI毎週日曜21時~ 30分番組そのパーソナリティーをわたしが務めます!こういった情報番組をラジオで発信してきたいなあと思っていたので... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
君の言葉で伝わった思い
今日もちょっとはにかみながら笑顔で入ってきた。そんな彼が初めて、心の奥にすくう暗闇について話してくれた。「普通に見えるから、みんな普通に話しかけてくるけど、ば~っと話しかけられると、わかんなくなってパニックみたいになって、人と話すのがこ... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
プロとして戻って来い
脳のことはまだ解明されていない部分も多いといいます。私は退院してから月に一度通院していたのですが、その時撮ったMRIを見て主治医は驚きました。左側頭葉にあった梗塞層が消えているというのです。人間の細胞の中でも脳細胞だけは一度死んでしまっ... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
何年かかってもいいじゃない
私はぐるぐると渦巻く葛藤の中にいました。テレビの現場に戻りたいのか、戻りたくないのか、まず最初のクエスチョンで答えが出ないのです。わからない。私の請け負っていた仕事は生放送の現場で臨機応変の対応ができるナレーション、リポートでした。たと... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
たったひとつの言葉がひとをこんなにも幸せにするなんて
毎朝8時半に病室に掃除のおばさんがやってきました。おはようございます、と笑顔で入ってきておしゃべりしながら床をモップで磨きます。実はこの時間がとても苦痛でした。おばさんの言っていることがほとんどわからなかったからです。今日はご主人のこと... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
迷った時、選択をするのは自分
出口のない暗闇の中にいました。どうしたいのか、自分の心に問いかけても答えは見つかりません。脳梗塞の後遺症とはそういうものです。どうしたいの?その問いかけほど残酷なことはありません。それは自分だけに許される行為。自分だからできること。自分... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
「泣きながらダメな自分を抱きしめよう」
忘れたくても忘れられない病室でのワンシーンがあります。あの年は梅雨が長引いて空はいつもどんよりと曇っていました。初めて対面したリハビリの先生に「あなたは失語症ですからね」と言われた時、私はなんの心構えもない全く無謀な状態でした。家族がず... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
生きることに使命がある
「生きる」という意味を考えてみる。生死の境をさまよい医師から「最悪のことも覚悟しておいてください」と宣告された家族は、意識を取り戻した私に向かって「生きててくれてよかった」と言いました。家族の願いは生命体として存在してくれているだけでい... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
もうちょっとだけ
「あなたは、本当に幸せね」と言われた時、その言葉が重苦しくて、「あなたに何がわかるの?」と意地悪に言い返したくなりました。結局、言い返す力がなかったから、お愛想笑いをしてその場をやり過ごす。そんな自分がまた嫌で落ち込んでしまいした。他人... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
100%不可能を宣告された私
自分の人生が自分の意志とはまったく関係のないところで舵取りされていく。背中の翼をもぎられたー 私が体験したことは、まさにこの言葉がぴったりでした。中学生の頃から文を書くことが好き。高校時代は新聞部。大学時代はマスコミ業界に就職しようと決...
1