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沼尾ひろ子の朗読 の世界
乱兆、無刀飛首、蛍の彷徨
ついに、漢朝400年の天下が崩れ始めた。霊帝が身罷られた。うごめく十常侍と敵対する何進一派。新帝を擁立しその後ろ盾となって権力を確たるものにしたい何進は、十常侍を一掃すべしとの進言を受け策を講じるが、まんまと先に十常侍の策にはまり命を落とす... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
世界をひとつにする雪渡り
雪渡りができる日。お月さまが青白くひかる真冬の夜、降り積もった雪がカチンコチンに凍り、一面氷の雪原になります。小川が流れていたり作物が植わっていていつもは歩けない野原や畑。歩いてどこまでも行けるのです。キックキックトントンとスキップした... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
YouTube沼尾ひろ子の朗読の世界「山月記」
「山月記」は思い出深い。大学4年の春、国語の教員免許をとるために高校に教育実習に行った。その時、行なった授業が「山月記」だった。今となっては、どんな授業をしたのか具体的なことはまったく覚えていないのだが、21才の私は一生懸命だった。17才の君... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
あなたが仕事上で困難なコミュニケーションをレッスン
オンラインレッスンは、その方の目的によってレッスン内容はまったく違います。学校の勉強とは違うので、同じ教科書をつかって同じことを教えることはありません。その方がなにに困り、どうなりたいのか、明日困らないようになにができればよいか、だから... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
待ちに待った第十二弾が届きました!
待ちに待った第十二弾が届きました!これから一気読みです。高田郁さんの世界観が大好きです。音が聞こえる。空気が伝わる。季節が、息づかいが、なにより主人公ととりまく人々が、凜としていて、友だちになりたい!と本気で思ってしまう。特に、この「あ... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
ルーヴァンのお祭りの日に出会った暗示
その日は、ルーヴァンのお祭りのさいごの日でした。市に稼ぎに行く金物屋は、老犬パトラッシュをひとときも休ませることなく、荷物をいっぱい積んだ荷車をひかせました。一滴の水も与えられなかったパトラッシュは、とうとう力尽きたため、水に捨てられま... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
YouTube沼尾ひろ子の朗読の世界に「グスコーブドリの伝記」登場
宮沢賢治の作品の中でなにがいちばんすきかと聞かれたら、とても迷う。「銀河鉄道の夜」も「風の又三郎」も「なめとこ山のくま」も「セロ弾きのゴーシュ」もどれもほんとうにすきで、それぞれにはそれぞれのすきの理由があって何時間でも話せる。「グスコ... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
マッチ売りの少女はこうして生まれた
予報通りの雪。外出しないと決めてなぜかほっとする。閉ざされた心地よさというか、つつまれた感がなんともきもちをやわらげる。夫は畑の作物を心配して、暢気な私を溜息をついて一瞥するのだけれど。私は窓から見る雪がすきなのだ。子どもの頃、翌朝のふ... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
ゆきおんなが巳之吉を殺さなかった理由とは
ゆきおんなは、どうして約束をやぶった巳之吉の命をうばわなかったのか・・・。日本各地に伝わる雪女伝説のラストシーンで、ゆきおんなが言ったことばに鍵がある。「おまえを殺すことはできない」「おまえは殺さない」似ていて非なるゆきおんなの真意とは... -
沼尾ひろ子の朗読 の世界
母の叱咤・・・気がつくと涙で濡れていた
三国志 桃園の巻岳南の佳人/故園玄徳は恋もする。でも、中山靖王の末孫劉玄徳は恋だけではないという。琢県楼桑村に帰る。母の顔をひと目見たくて。志半ばで帰ってきた玄徳を母は叱咤する。この声は、おとうさんの声だよと言いながら。母の声は私を通して...
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