YouTube沼尾ひろ子の朗読の世界「山月記」

「山月記」は思い出深い。大学4年の春、国語の教員免許をとるために高校に教育実習に行った。その時、行なった授業が「山月記」だった。今となっては、どんな授業をしたのか具体的なことはまったく覚えていないのだが、21才の私は一生懸命だった。17才の君になにか記憶の片隅にことばを残したかった。それぞれの心にひとつだけでも。最後の授業の時、感想を書いてもらった。それは、ことばの宝物だった。あげたいと思っていた私は、大切なものをもらったのだった。

先日、26才の若者と話をしている時、突然、彼が「ぼくの大好きな本は『山月記』なんです」と言った。なんという因縁?30数年の時を超え、私は「山月記」と向かいあうことになったのだった。

ちょっと青臭くて、気恥ずかしくもある。それもまたよいのではないかしらん。

 YouTube沼尾ひろ子の朗読の世界「山月記」https://youtu.be/VsXB9LSntIU

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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