/ひとと会っておしゃべりするのがすきで、とにかく話がすきで、ひとの話を聞くのもすきで、それが私の活力であることはまちがいなくて、それがこうじてアナウンサーとなった。そんな私が去年1年間、あまりひとと会うこともせず、一日中朗読を録音し続けた。新しいYouTubeの世界へ足を踏み入れたために。おそいデビュー。テレビは子どもの頃からだいすきで、その大好きな世界で仕事できることは喜びだった。YouTubeはまったくわからない。積極的に見たこともなかった。でも、まちがいなく、世界とつながっていることは、大きな魅力だった。また、生放送の世界では、一分一秒一フレ。時間がすべてなのにも関わらず、YouTubeの世界は時間に縛られない。時間は自分で管理する。まったく自由。それはある意味恐ろしかった。AIが管理する世界。とにかく、飛び込んだ。朗読。それは、私を新しい世界へ導いてくれた。声とことばで作り出す物語。私はどこか陶酔するように朗読し続けた。1日12時間朗読する日もあった。マイクと本が私の友だちだった。そして、1年で1000作品をアップロードした。私は1年で1000の朗読をYouTubeにアップしたひとになった。
脳梗塞によって失語症となり絶望の淵から救ってくれたのも朗読だった。朗読は、私の人生を変えてくれた。朗読には心もからだも元気になるすべてはつまっている。そのことを多くのひとに知ってもらいたいと心の底から思う。
言語生活サポートセンターの園田さんが、原宿ペニーレーンの朗読ライブに来てくださって私の朗読を聴いてくれ、朗読教室が実現した。とてもうれしい。今年は対面でひとともっと話したい。そして、朗読のすばらしさを伝えたい。
朗読で人生が豊かになりますように。
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