朗読でよい練習を

 

金曜朗読教室でもオンラインでのレッスンでも、人気の高い「手袋を買いに」。新美南吉の童話はせつないものが多いのですが、「手袋を買いに」はあたたかいお話で、ほっこりします。特にこの季節にぴったりで、情景が浮かぶことも、言葉に心をこめやすいのです。みなさんそれぞれの表現がおもしろいです。

失語症のある方に、朗読はいろいろなアプローチができます。今日は、意味から発話までのタイムラグのある方が、流れるように次の一音が出る、名付けて、う〜ん、名付けるのはむずかしいですね。リズムとも違うんです。リズムだとカウントしてあせってしまうのであまりおすすめしません。ゆら〜りゆら〜り法とでもいいましょうか。びっくりするほど流れるように言葉が出て、拍手してしまいました。聴いてね、その後に私の後に続いて・・・。この方法、長年やってきて、最も、おお!とご本人が驚きます。私も驚きます。なにより、うれしい!

あとは、たくさん聴いてほしいです。私と一緒にやるのは、週一でも月2でもいいのです。毎日、やるなら、よくない練習ではなく、よい練習を。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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