大人になって聴く朗読「雪の女王」

「雪の女王」を朗読。

アンデルセンの長編童話「雪の女王」が子どもの頃から大好きで、どう好きだったのかというと、行ったこともない北欧という国の自然への世界観が、神秘的でメルヘンチックでどこか大人びてて、啓蒙的じゃなくて、色彩と質感、冷たさとあたたかさ、どの要素も好きでたまらないもので構成されたお話で、子どもの私にとって、現実の世界から別の世界へ誘ってくれた「鍵」だったのです。

大人になって、朗読しようと思った時、頭の中に流れてきたのは、音楽でした。子どもの時には聞こえてこなかった「音」が加わったのです。そこに、安生正人さんのアイリッシュハープの世界観が符号のようにぴったりおさまって、今回それを、ひとみさんがピアノバージョンにアレンジしてくれました。戦いのシーンなのに、泣きたくなるほど、やさしいメロディー。

45分の朗読が終わった直後、拍手の音で、現実の世界に戻ってきたような感覚になりました。

思いもしなかったような感想を、それぞれのみなさんからいただき、あ〜、よかった!大人が聴きたい内容に作り上げることができた!と、うれしくなりました。

みなさんが喜んでくれることがうれしくて、私はこれからも朗読をずっと続けていきます。

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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