梅香る 源氏物語「梅枝」で平安の時へ

源氏物語三十二帖「梅枝」

源氏物語には、梅、桜、藤が多く登場します。今の季節は梅。その「梅」にちなんで、「梅」と名のつく2つの巻「梅が枝」と「紅梅」を朗読します。情熱の歌人与謝野晶子の訳で、源氏物語の艶な世界へ誘います。

源氏物語 三十二帖「梅が枝」

光源氏は、娘の明石姫の裳着と入内の準備に日々明け暮れてー

特にお香は、この方ならという人に依頼して作らせるほどの気にかけよう。

梅薫る源氏の邸に弟の兵部卿に宮がやってきました。二人で梅を愛でていると朝顔の宮から梅の枝に結んだ手紙とお香が届く。

梅花香の入った白い瑠璃の坏には、梅の枝が添えられています。源氏は使いの者に紅梅襲の装束を与え、紅梅色の紙に返事をしたため紅梅の枝に結んで託す。

兵部卿の宮とお香合わせを楽しみ、宴では「梅が枝」が歌われ、お土産には梅花香を。まさに梅つくしの巻。

源氏物語 四十三帖 「紅梅」

時は流れ、光源氏の子や孫の時代にー紅梅大納言と呼ばれる按察大納言は自分の先妻の娘を匂宮に嫁がせたいと思っていました。庭に紅梅の美しく咲いたのを見て、枝一折りを紅の紙にしたためた歌に添えて匂宮に届けさせます。でも、匂宮の思い人は別の娘なのでした・・・。紅梅の情熱的な紅色と恋愛の妙がのどやかに描かれた風流の巻。

湯河原の春の風物詩、雄大な幕山のふもとにひろがる紅白の梅の饗宴「梅の宴」が、今年も2月4日土曜日から開催されます。湯河原を愛し、長く滞在して作家活動を続けた情熱の歌人与謝野晶子の源氏物語で、平安の時へ一緒にまいりましょう。

第2回 湯河原タイムトリップ 〜梅に寄せて 源氏物語の世界へ〜

日時 2月4日土曜日 

場所 湯河原樹翠菴

源氏物語 三十二帖「梅枝」 13時〜14時 

     四十三帖「紅梅」  15時〜16時

お問い合わせ 樹翠菴 https://je-suis-un.com/event/yugawara_timetrip_20230204/

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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