1枚の写真が本の中に・・・

1枚の写真。写真の裏には、手書きで1995年 7月ドレスデン。取り寄せた古本の中に挟まれていました。大切な写真なのではないかしら。それとも、この本を手にするだれかに託したかったのかな。いづれにしても、私のところにやってきて、偶然目にとまった。私は「動物会議」を朗読しようと思ったのだ。どうしても、今。ケストナーが1949年。エキセントリックな言葉で書いた大人と子どものための本。子どものために。その思いだけで動物たちが人間と会議し調印させる。挿絵はトリヤー。とてもかわいくて、絵だけ見たらこんな過激なこことが書かれているなんて想像もつかない。だからこそ、胸に響く。ケストナーの生涯は戦争の歴史そのものだったのだから。   

さて、1995年は第2次大戦下の「ドレスデン爆撃」から50周年の節目にあたる年。ドレスデン爆撃が敢行された2月13日に、毎年レクィエムやミサ曲などのプログラムによる追悼演奏会が行われます。写真を撮った7月、どんな風があなたのまわりをそよいだのでしょう?

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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