「広島の二人」〜Audible出版に寄せて

不思議な出会いである。

その日、忙しく掃除機をかけていた私は、夫のデスクに置かれていた本にふと気づいた。

広島カープの話? プロ野球に興味があったっけ?と思いながら

なにげなく手に取った。

ページを繰っていくうちに、

どんどん引き込まれて、

気がつくと掃除そっちのけで、読了。

胸いっぱいにあふれる感情は、静かで

でも、激しくて。

私は、ないていた。

どうしてないているんだろう。

わからなかった。

ミツ子のつつましやかに生きてきた時間にふれて。

1945年。

広島。

二人。

ミツ子と私。

私は、ミツ子の生きてきた時を

静かに朗読した。

めぐりめぐって

この本の著者で、映画脚本家の保坂延彦氏の耳に届いた。

保坂さんと私。

出会った。

二人。

生きることは出会い。

ひとりじゃない。

私の声で伝えること。

私にできること。

 

広島の二人

 

#広島の二人 #Audible #ナレーター沼尾ひろ子 #保坂延彦

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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