どこにもない「オズの魔法使い」と志賀直哉童話「菜の花と小娘」

長い1日が終わった。とても充実した1日だった。

午前中、長編朗読「オズの魔法使い」。ドロシーになって物語を展開していく新しいスタイルで、この夏、子どもたちにも楽しんでもらいたくて、書き下ろした作品。ドロシーと藁のかかしとブリキの木こりとライオンがみんなそれぞれの願いを叶えるために力を合わせて旅を続けていく。ひとりひとりは非力でも仲間と一緒なら、困難に立ち向かえる。ハラハラドキドキ、最初は、笑っちゃうほど、ダメダメな4人。でも、最後は・・・・、読んでいて泣ける。5才の女の子もおかあさんと一緒に聴いてくれました。きっと、ドロシーになって一緒に旅してたんじゃないかしら。定年をむかえて新しい人生を歩み始めている男性のかたたちも、ドロシーや仲間たちと一緒に旅してくれたことでしょう。

今日はスペシャルゲスト声楽家の山崎綾子さんが、サプライズでオーバーザレインボーを歌ってくれたんです!客席から急に立ち上がって、Somewhere over the rainbow〜♪ ドロシーが竜巻に巻き込まれて家ごとオズの国に飛ばされてしまう時、虹の向こうにきっとハッピーがあるわ!と。ハッピーエンド朗読家沼尾ひろ子の「オズの魔法使い」、どこにもない朗読の時間をみんなと一緒にすごせてほんに素敵なハッピーエンド💕

夜は、志賀直哉の朗読の世界。日常を描いた「たんじょう」「かくれんぼう」の2作品と、童話「菜の花と小娘」の合わせて3作品を朗読。派手なトピックスやストーリーではなく、まさに日常なので、声で語り、声で登場人物を表現する、平凡だからこそ、難易度の高い朗読。夜は、あたりがくらく、照明は私にだけあたり、時空を超えた日常へ。子どものこころにすうっと声をのせて。今までにない私の朗読を聴いていただきました。楽しんでいただけたかしら。

それにしても、朗読をすると、めっちゃおなかがすく。めちゃめちゃおなかすく。2回も書いてしまった。それくらい、おなかがすくの。はんぱないエネルギー消費なのです。まちがいなく。リカバリーで、今日は、ウチのキュウリ、たまねぎ、平飼い有精卵の目玉焼き入りスペシャルハンバーガーをペロリ!大満足!

来週は「人魚姫」と武者小路実篤の童話「はととわし」を朗読します。夜の部は、オンラインでもお聴きいただけます。

 

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

コメント

コメントする

目次
閉じる