わたしが脳梗塞を発症するまで

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若年性脳梗塞について、話を聞かせてほしい。
ある民放テレビ局から電話がかかってきた。
女性アナウンサーが脳梗塞を発症し、幸い後遺症はないものの休養することになったというニュースが先日報道されたばかり。

女性が社会に出て、責任ある仕事に就くようになり
若い世代の発症データが数字に残るようになった。
喫煙・肥満・高血圧・飲酒の4代要因の他、ストレスは病と密接な関係がある。
ストレス。
自覚症状がある場合は対処方法を行動に移す意志で解決の糸口が見えてくる。
問題は自覚症状がない場合。
知らず知らずのうちに、からだを蝕む。
悲鳴を上げたからだは信号を発しているはずなのだ。
しかし、がんばりやの働き世代はその信号を「勘違い」と都合のいい変換をしてしまう。
こんなことで弱音を吐きたくないと。

当時、わたしは毎日生番組を抱えハリのある毎日だった。
しかし、健康を過信した不摂生な生活と極度の緊張の連続で
何度か発してたはずの信号を見落としていたのだ。
そして、ある日突然おそった恐ろしいほどの睡魔と疲労感。
今まで体験したことのない頭痛。
そこから坂を転げ落ちるように体調は悪化していった。
頭痛は治るどころか、日ましにひどくなっていったのである。

病院に行こうと思ったのは、
仕事に差し障りがあるほどの状態だったからである。
ひどい頭痛を治す薬を処方してほしかったのだが、
そのまま検査入院となった。
脳梗塞を発症する直前だったのである。
あの時の医師の判断がなかったら
今のわたしはなかっただろう。
結局、その後わたしは入院中の病院の中で脳梗塞を発症した。
だから、処置がどれだけ早かったかおわかりいただけるだろう。
タイム イズ ブレイン。
脳梗塞がそう言われるのは
時間勝負だからなのである。

つづく

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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