グリム童話をドラマティックリーディング

「グリム童話」を知らない人はいないでしょう。でも、グリム童話がどういうものか、答えられる人は少ないかもしれません。グリム童話は、グリム兄弟が創作した童話ではありません。グリム兄弟が編纂したドイツの昔話集です。ですから、文学的とか情緒的な表現はあまりなく、どちらかというと、エピソードをつなぎ合わせた事象の紹介、そっけなさを感じる方も多いかもしれません。その中で、メジャーじゃないのに長編、エピソード盛りだくさんな作品というのが「二人兄弟」なのです。ドラマティックリーディング的には中の上難度。エピソード紹介というのは、プレゼン要素も強い。登場人物の感情表現が極端に少ないので、その分、心情を慮る、それを説明文に反映させる。映像朗読として、何度も推敲したのだけれど、あと3ひねりくらい必要かな。

何度も足を運んでくれているSさんに、最初にグリム童話の説明をし、いつもの私のドラマティックリーディングと少し毛色が違うことをあらかじめわかってもらった状態で聴いていただきました。「おもしろかったです」と言っていただいので、少し安心しました。まだまだ世界にはたくさんの物語がありますから、私も挑戦しがいがあります。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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