ついに「認知症予防のための音読ブック」できました!

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だれでも、笑顔で自分らしく幸せに生きたいと思いますよね。すきなことを楽しみなが

ら毎日を明るく過ごしたい。いつまでも知的好奇心をもちながら、やりたいことを実践す

る。気の合った友人とごはんを食べたりおしゃべりしたり、旅行したり。それには、健康

が一番大事なのは言うまでもありません。そこで、イチオシなのが、音読なのです。なぜ、

音読がイチオシと自信をもっておすすめできるのか私自身のことを少しお話しします。

夢が叶ってアナウンサーとなり、テレビの情報生番組のナレーションを担当して、気が

つくと人生の半分が過ぎました。とにかく毎日が、瞬時に渡された原稿を映像に合わせて

正しい滑舌で読むスリリングな日々、充実した日々を送っていました。ところが突然、脳

梗塞を発症し失語症となってしまいました。本や新聞の文字が頭に入ってこない。文を声

に出して読むこともうまくできないし、テレビを観てもわからない。メールも打てない。

何か伝えたくても言葉が浮かんでこない。私は自分がみじめで、ひきこもってしまいました。

ある日、母が通う地域の朗読サークルに誘われました。そこで出会ったのが「フランダー

スの犬」。楽しそうに練習しているみなさんを見ているだけで心が氷解していきました。でも、

それだけではなかったのです。欠員の代役を突然頼まれて私は窮地に陥りました。ああど

うしよう。たった3つの短い台詞。でも……。こんなに待ち望まれてるんだ、やってみよ

う。こんなにドキドキしたことは生放送の現場でもありませんでした。第一声がちゃんと

声になって教室に響いたとき、みなさんが、喜んでくれたとき、うれしくてうれしくて涙

が出ました。

人生のすべてをあきらめかけた私に、ことばで伝える喜びをもう一度気づかせてくれました。

その日から私は、目についた文字を声に出す、文章を声に出して読む。音読を始めまし

た。そうやって日を重ねていき、いつしか笑いながら、楽しく、音読していることに気が

つきました。そして、ついに生放送の現場に復帰を果たしたのです。伝える喜びを知った

ことは大きな力となりました。

音読が、私の人生を変えてくれたのです。

音読には、心と体が健康になるすべてが詰まっています。

だれもが年を重ねていく。自分らしく、やりたいことがやれる、笑顔で毎日が過ごせる、

音読をとおして、元気で素敵な笑顔の人が増えてくれればこんなうれしいことはありません。

音読で、あなたの人生をきらめかせてください。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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