「からすの北斗七星」は、音で映像化する以前に言葉の音韻が意味と上手くマッチングしない難しさがあります。ぎゆうかんたい=義勇艦隊、かはく=仮泊、ほうかん=砲艦、いって=嫁って、このような言葉は音で聞いてだけでは文字が浮かびませんよね。ですから、意味もあいまいになります。そのような時、音そのものに意味を持たせるように発音していくということをします。このへんは専門的な話になるのでこのくらいにしましょう。
役割と意義、愛と信条、これらが、ちりばめられているのが「からすの北斗七星」です。大尉としての役割は憎んでいない相手を殺さなければなりません。では、敵とは?敵ところす意義とは?
「憎むことのできない敵をころさないでいいように早くこの世界がなりますように」。賢治はからすの大尉にそう言わしめています。いいなずけは、またなかよく演習ができることを幸せに思っている。そんないいなずけを愛しているけれど、喜んでいるいいなずけから目をそらした大尉。
マジェルはどんな世の中もかわらず夜空に照り輝く。
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