時を経て問いかけるもの

「高瀬舟」と並んで「権威」に一石を投じたのがこの「最後の一句」です。社会的に非力な「罪人」「子ども」の心が社会の歯車となっている常識人の心を揺さぶる。社会的な問題の問いかけを鴎外の映像美ともいえる文体が時を経てなお静かに私達の心に響く。「権威」と「権力」は似ているけれどまったく違う。「権力」が「武力」に支えられているものならば、「武力」のない「権力」は「無力」だ。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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