「失語症になった私から医療の現場で働くみなさんへ10のメッセージ」

昨日、大雨でしたが、忙しい合間を縫ってお集まりいただいた医療に従事されているみなさんに、ひとつでも心に響くメッセージになればと、今回、資料作りに朝まで手直しをしながら仕上げました。講演には「失語症になった私から 医療の現場で働くみなさんへ10のメッセージーコミュニケーションの実例ー」というタイトルをつけました。これは、弊書「失語症になった私から医療の現場で働くみなさんへ38のメッセージー医療現場でのコミュニケーション」(エスコアール出版)を元に、通常の講演内容を構成し直し、よりコミュニケーションのポイントを明確にしたもので、特に、急性期の患者との接し方を10のシーンで紹介しました。医療の現場でのコミュニケーションは生き方に関わるコミュニケーションという点で特別といっていいと思います。私自身、これからどうやって生きていったらいいのかと人生の選択に直面した時、最初に関わってくれたのはまちがいなく医療者のみなさんでした。ひとの人生に関わる仕事に従事している重責は大きくそれだけに、日々葛藤されている努力を慮ります。当事者の声を直接お届けすることで少しでも役に立てればという私の思いを鹿沼病院の駒橋院長が実現してくださったことに、心から感謝いたします。コミュニケーションには絶対尺度も普遍的法則もない。だからこそ努力が必要であり、コミュニケーションを育ててほしいと最後の言葉で締めくくりました。講義後、作業療法士のみなさんと直接お話しました。みなさんが日々懸命に取り組んでいることに心を打たれました。私自身、元気をたくさんいただけてうれしい時間となりました。



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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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