インタビュアーのスキル

会話力の向上のために、インタビュアーのスキルも大切なんですね。セット案件といっても過言ではないと思います。言いたい、伝えたい、どの言葉で?その言葉を引き出すためには、適切な言葉がけを適切なタイミングで行う必要がある。それは答えを先回りすることではないし、時間をむやみに費やすことでもない。失語の状態はそれぞれだし、目標ラインもひとによって違います。むやみに会話をすればいいというものでもないと私は感じるのです。先回りされれば、それそれの情報ボックスは閉じたままだし、ずっと待たれれば精神的な負担が大きくて会話自体が嫌になってしまいます。矢継ぎ早に選択肢を提示されればかえって混乱するし、的外れな「わかるわかる」は苛立ちを生じさせます。

ですから、インタビュアーに高度なスキルが必要だと切に思います。私が会話トレーニングで行う手法のひとつに、1×1があります。これは比較的難易度が低く、どなたでも習得できると思います。本日パーソナルトレーニングで行った会話トレーニングは、高度なスキルを要します。次に言いたいことの予想からカテゴリを定め、ほんの少しの選択肢を質問で投げかけます。この方法はキャッチボール形式ですので会話の楽しさを生み出します。初めて知った鳥取美術館の魅力に私も行ってみたいなあと思いました。つまり、私も楽しかったのです。インタビューの基本は「聞く」ことですから、アナウンサーという職業が大きく役立っていることはまちがいありません。もっとたくさん会話したいと切望している方がひとりでも笑顔になりますように。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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