連読で「うまくなった!」

芥川龍之介の「杜子春」の出だしのシーンを朗読。「杜子春」を選んだのは情景が鮮やかな映像のように描写されていて、脳内スクリーンに映し出された映像と文章をマッチングすることでより伝える力を引き出すことができると考えたからです。今日は4回め。1回目は即読。文字の情報をすばやく解析し音声と結びつけるトレーニングを行いました。2回目は、みなさんそれぞれの構音改善ポイントの確認とトレーニングを行いました。3回目はトレーニングが適切に行われているか構音チェック。4回目の今日は連読トレーニングを行いました。これは句読点で次のひとにバトンタッチして文章をつないでいきます。スタートの順番を変えればほぼ全文章を読むことができます。ひとり12文字前後ですので、あまり負担がありません。ただし、前にひとが終わったら、それをつなぐように読みスタートしなければなりません。文章を目で追いしっかり聴き、自分の番がきたら芯のある最初の音を発する。短い分、すぐに自分の番がまわってきます。前編通しての参加ですので集中力を伴います。最後に、笑顔で読んでもらいました。そうするとワントーン高く明るい声がしっかり出ました。連読の利点は、短い文章を全員でつないで物語を完成させるので達成感が得られること。また、短い文章なので言いよどみやあまい構音が少なく、ダメの上塗りをせずにすみます。本当にうまくなりました!みなさんも「うまくなったんじゃない?わたし」と感じたのではないでしょうか。それでいいんです。「うれしい!」をたくさん積み重ねてほしいと思います。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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