ハードな100文録音〜失語症のある人のために

今回で3回目。一字一句の正確な発音と間。およそ100文の録音。なかなかハードな仕事です。でも、この笑顔なのは、とても意義のある仕事だから。

失語症のある人が何に困り、何を目的にしたいか、もちろん、ひとそれぞれなのですが、仕事をする。収入を得る。これは、後期高齢者の方以外の多くの方が望まれること。就職や就業かも似て非なるもの。さらに、復職か復業か、これらによっても、それによってどのスキルをあげたいかが変わってきます。

私が行っている言語ボイストレーニングは、目的を明確にすることから始めます。とても大事なことです。プロフェッショナルな分野ならなおさら、ピンポイントでのレッスンをすればアプローチを変えるだけで、自信をもって仕事を復活できる。音韻と名称との照合。意味も加わる。記憶と理解。それらは、そのひとに合ったアプローチで自信を積み上げていくことができる。

言語学と音声学。ここにアナウンススキルを加味しているので、正しい発声・発音を耳で聴くことができるのが特徴です。そこに、視覚情報をプラス。今、最も力を入れている方法です。驚くほど簡単に、スラスラ文章を読むことができる。だから、楽しくなります。

少し、話が逸れてしまいました。この研究でご一緒させていただいている先生と、言語と音声という点でとても考えが共通していて、だから、ハードな録音でも笑顔なのです。これが形になることで、きっと多くの失語症のある人に喜んでいただけると思います。

来年かな。

楽しみにお待ちください。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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