沼尾 ひろ子 - Author -
沼尾 ひろ子
ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー
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失語症のある方のことばと声のトレーニング
実生活での数字の理解
「数字が苦手なひと?」と問いかけると、7人中5人のひとが手をあげました。苦手といってもさまざまで、数字が記憶に残らない、計算ができない、音と意味のマッチングができない、発声ができないなど多岐にわたります。そもそも、数字が記号であることに原... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
母音滑舌の発声練習のしかた
最近すっかりインタビューが上手になってきました。聞く方も答える方も的確に言葉の抽出を行っています。これは経験によって脳が学習してるというか、記憶の領域に入るのではないでしょうか。この場合の聞き方ですとか内容ですとか、もちろん自分の関心の... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
呼吸を意識
呼吸を意識するところから始めてみてください。私達は普段、吸息、呼息を意識することなく行っています。吸う時は外肋間筋と横隔膜が収縮によって、胸腔が広がります。呼息は、内肋間筋の収縮、横隔膜の弛緩(しかん)により、胸腔が小さくなります。「嚥下... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
パドルサーフィン発声法
一ヶ月ぶりのボイストレーニングだったので、基本の呼吸法からひとつひとつ丁寧に練習していきました。さすがに通っている方たち、最初は忘れていてもすぐに思い出して、胸式呼吸、腹式呼吸、腹筋運動を行い、顔筋運動へ続きました。口の回りの筋肉は意識... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
物語を作る
用意したのは、お風呂イス、つめきり、すりゴマ、スプーンとナイフ、かゆみ止め、ざる。この中からひとつを選び物語を作る。前回やったのは言葉を3つ選んで文章を作るというものでした。前回と違うのは、たんに文章を作るのではなく、その言葉からイメー... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
スプーン運動
滑舌をよくするためには母音の口の形を正しくセッティングすることが大切なのですが、そのために口のまわりの筋肉を刺激し動かすことが必要になってきます。運動機能への指令が上手く行われないために固まってしまった筋肉を少しづつほぐしていくのです。... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
右手が動いた!
「あ〜、できた!」。見て!見て!とゼスチャーで伝えています。口のまわりの筋肉をほぐす運動のひとつで、ほっぺを両方の親指と人差し指でひっぱり「い〜」と発声します。今までは左の手だけで行っていたのですが、今日は、右手の親指と人差し指でもしっ... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
日常生活の中でリハビリに役立つグッズ
「これ、けっこういいですよ!」。参加者のひとりが別の参加者の方に、袋から取り出したものを見せていました。それは丸いボールの形をしていて手のひらにすっぽりおさまる大きさ。その中にもうひとつボールが入っていて、そのボールを紐でひっぱり回転さ... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
道を尋ねる・道を教える
2人ひと組になって、道を尋ねるひとと道を教えるひとになります。目的地まで教えることができたら尋ねるひとと教えるひとを交代します。シチュエーションは、おいしいお肉屋さんに行く道を、畑仕事をしている地元のひとに聞いてみることに。ちなみに車には... -
失語症のある方のことばと声のトレーニング
3つの指示&動作。どうしてもできるようになる強い意志
前回に引き続き、同時に2つのことを文字で示し動作するカリキュラムを行った。2週間ぶりなのでどのように行うか忘れていたり、リズムが不規則になると止まってしまったり。3回繰り返すと全員が同じリズムでできるようになり、一体感と達成感が得られたよ...