関啓子先生が見学に!

言語聴覚士で元神戸大学 特任教授、そして自ら失語症となり現在講演活動で全国を飛び回っている関啓子先生が、教室で行っているボイストレーニングを見学に訪れました。尊敬してやまない関先生の見学は今回2度目。緊張すると同時に久しぶりにお目にかかれたことをうれしく思いました。今日はキャンセル待ちで空きが出たため初受講となった方1名含め、10名。まずは、インタビューでフリートーク。自己紹介は慣れてくれば端的にポイントをとらえてできるものですが、それよりも、「会話を育てる」ことをなにより大切にしています。相手に関心を持つインタビューはそういった意味で感情と言葉を結びつける有効な手段のひとつです。最初は何を聞いたらよいかわからず言葉に詰まってしまいますが、ひとつでも聞くことができたらすばらしいことです。聞かれたことに的確に答える訓練にもなります。そうやって経験を重ねていくことがなにより大切なのです。それが終わると呼吸の体操、顔の体操、滑舌の体操、発声の体操。体操でたっぷり汗をかいた後、数字の音読を行いました。その後、それぞれ自分の目的に沿ったチームに分かれてグループ練習。今回は会話2チームと、音読チームに分かれて行いました。会話チームは、テーマを決めて話し合い、結論を導き出すというルール。社会復帰、または就業の場では、目的と結論で会話を進める場が多くあります。その意識をもって会話を育てる練習を繰り返し行います。音読チームは、文章を読む、声に出すことが苦手な場合の克服のしかたをわたしが教えました。最後に、3チームがそれぞれ取り組んだことを発表しました。わかりやすくまとめて話すことは難しいことですが、これも何度も経験を積むことでひとまえで話す自信になります。3チームそれぞれ特色があり、素晴らしい内容で感心しました。

教室が終わった後、何年も通っているSさんがわたしのところにやってきて、「今日の先生、すごくよかった!」と褒めてくれました。うれしかったですね。さあ、次回もがんばりましょう。

次回は8月2日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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