「リピートアフターミー」は滑舌の強い味方

先週に続いての教室だったので、今日は構音に重点を置き入念に発声の土台作りを行いました。舌の運動、顎の運動はそれぞれある一語を1,2,3,のリズムでスピードアップして発声します。舌の運動はt音、顎の運動はk音が有効です。これは発声する時の舌の位置、高さ、口蓋にあたる場所でもっとも運動量が増すためです。かなりの運動量になるため、みなさんに「疲れましたか?」と声をかけながら行いました。毎回伝えるのですが、けっして上手にできる必要はありません。動かすことが目的なので、スピードがご自分の現在の許容範囲を超える場合はそこで休んでよいのです。この運動の後、口唇の運動を行いました。口唇の形で滑舌を矯正していきます。これも、あるひとつの言葉を形容詞で表現、徐々にスピードアップしていきます。o/a/i/e/u 。流れる発音のキー音は主にiで矯正できます。しっかり運動できたところで、復唱練習。私の発音を聴いてそのまま繰り返します。最初は短くゆっくり。徐々に文章をつなげていきます。驚くほど正確な復唱で聴覚情報処理能力を生かせるひとにはたいへん有効なことが、先週に続いて実感できました。ここまでで、みっちり30分。

電話応対は定例文の復唱からスタートし、その後2人ひと組で定例文を使った受け答えをしてもらいました。まったくプリントを使わずに音とイメージで行おうとしましたが、目の前にいるひとと電話のシチュエーションをイメージすることは少し難しかったようで、ホワイトボードに定例文を書くことにしました。最初の音さえ出れば、繰り返していくうちに電話してる風になって練習できたようです。このように、実践で役立つトレーニングをこれからも増やしていこうと思っています。

次回の荻窪教室は2月21日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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