朗読劇の練習開始!

img_2741朗読劇の練習を本格的に開始しました。題材はウィーダ原作の「フランダースの犬」を脚色して、15ページの群読に構成したのです。今日は、全員で音読をしました。音読に関しては得意なひと、苦手な人と別れます。どちらにしても、黙読ではなく音読、いえ即読が、脳へ最良の方法で刺激を与えることができるので、必ず最初に行います。視覚情報から意味理解、音韻マッチング、音韻のアウトプット=発声への一連の開通運動といいましょうか、さまざまな箇所で工事中となってしまってなかなかスムーズに進まないのですが、それでも、迂回路を捜索したり新たな道を開通させたりすることで、到達するまでのタイムラグを少しづつ縮めることができるのです。もちろん、意味理解ができなければ正確な発声にはなりません。ただ、情報処理過程が多ければ多いほど難易度も高くなり達成感を得にくくなるので、台本の漢字にはすべてふりがなをふりました。それにより、発音記号が加味されたことになり、意味理解まで到達しなくても発声することができるわけです。もうひとつは語のかたまりを作ること。これも視覚的に最小単位を作ることによって情報処理の負担を軽減することができます。これらのサポートを行いながら脳を可塑化させるのが即読なのです。けっこう集中力を伴う運動なので疲れます。それでも、前ページ読み終わった時には、終わった〜!とやり遂げたため息があちこちから聞こえました。その後は配役のパートを自主発声。ひとりひとりにアドバイスしていきました。うまく発声できない、どうしてつっかえるんですかね?と頭を抱えて質問してくるかたには、残韻法、視覚処理法と大きく2つに分けて説明しました。ほら、出来た!すごい、すごい!とうれしくなる瞬間があります。そんな時は本人以上に私が喜んでしまいます。

さあ、次回は12月20日。朗読劇の練習を続けます。朗読劇は12月27日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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