ビジネスシーンでの電話コミュニケーション

前回に引き続いて、電話応対集中講義です。講義といっても、実践で即役立つ練習です。まず、電話を取るとき緊張するその必要以上のドキドキを軽減することが第一の関門。受話器をとった時、考えずにスムーズに第一声を出すためには、残韻させることが重要だと繰り返し伝えてきました。今日は、第一声の定型文「はい。○○でございます」「いつもお世話になっております」この2文を使って滑舌練習を行いました。最初は、一語一語口の形を確認することによって、明瞭さを獲得します。次に、語のかたまりによる意味理解を経ての発声、最後に、流暢に話すため語のかたまりを分解します。たとえば、助詞と次に続く名詞の第一音を繋げたり、語尾を無声化したりするのです。それによって、話し言葉として明瞭で滑らかに発音できるわけです。この2文を繰り返し発音することによって残韻させます。発声に自信がつけば、過度の緊張をせず、受話器をとれば、自然と口からついて出てくるようになるでしょう。この練習は全体で行いました。どうですか?と尋ねると、みなさん、うなずいてましたので、次に、2人ひと組になって、電話をかける人、受ける人でここまでのやりとりを行ってもらいました。みなさん、プリントを必死に読みながらなかなか綺麗な発音です。そこで、今度は、プリントを伏せてもらいました。読まないで今のやりとりを行ってみましょう、と提案すると、不安そうな表情です。ぜったい大丈夫ですよ。みなさん、プリントを読むよりずっと上手にできますよ、と励ましました。それでも、不安そうでしたので、全員で一緒に行うことにしました。電話の着信音。「はい。○○でございます」「○○の××と申します。いつもお世話になっております」。1回目は私に続いて小さな声でしたが、もう一度行うと、残韻の成果と滑舌の自信もあり、しっかりした応答。3回目は感情も乗ってきました。短時間ですばらしいです。復唱は、電話応対の練習に有効だと改めて思いました。聴覚情報処理の精度を高めるために繰り返して行っていきたいと思います。

12月27日に行う朗読発表会の練習も始まりました。今日は、配役とパートを決めました。発表会に向けて私も音楽の準備に取りかかろうと思いました。

次回は、11月29日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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