呼吸を意識

呼吸を意識するところから始めてみてください。私達は普段、吸息、呼息を意識することなく行っています。吸う時は外肋間筋と横隔膜が収縮によって、胸腔が広がります。呼息は、内肋間筋の収縮、横隔膜の弛緩(しかん)により、胸腔が小さくなります。「嚥下もうまくできないんです」としっかりした発音で話すOさん。声に角がしっかり立っているし失語症と言わなければわからないように見受けられただけに、自分にしかわからないもどかさをなんとかしたいんだなと察しました。食道と気道。その2つの通り道をスムーズに開通させることができれば、思っていることを即座に伝えたい、水や食物をスムーズに飲み込みたいという2つの希望に近づくことができる。即座とはタイムラグの最小単位です。呼吸は気道を意識する運動から始めました。ふとしたことで気道に気づいた私は、そこから腹式を意識的に行うことができるようになりました。腹筋ベルトまで鍛えられれば声の角、滑舌を改善する運動がしやすくなり、自信をもって会話することができるようになります。呼吸を意識することはとても重要です。さまざまな全身運動で深い呼吸法も習得できるようになります。今日は、9月大雨でお休みだったこともあり、ひとつき空いてしまったので、その最も大切な基本、呼吸にたくさんの時間を費やしました。みなさん何度も何度も行うので汗ばんでいました。真剣に取り組む姿勢に感服しました。それにしても私は絵が下手ですね(笑)。

次回は、10月28日です。
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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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