脳梗塞患者と家族のための精神的自立支援ネットワーク 「失した言葉を取り戻す会」
―生きるための情報交換がしたいー
脳梗塞の後遺症に悩み苦しんでいるみなさん、そして、ご家族のみなさんへ。
わたしは、2004年に突然脳梗塞になり、言葉を失いました。子どもの頃からの 夢だったアナウンサー、そしてナレーターという言葉を操る職業について 生放送の現場で誇りと自信をもって仕事にたずさわる、ハリのある毎日でした。 しかし、その日は突然訪れました。失語症という後遺症が、わたしを絶望の どん底に突き落とし、何度死のうと思ったかしれません。
支えてくれたのは家族でした。家族のありがたさが身にしみて、泣くまいと笑顔を 保つものの、仕事復帰できないであろう現実に、目をそむけることはできない。 これからいったいどうしたらいいのだろうか。誇りを失わずに、明るく生きていけるの だろうか。わたしは体験したすべてを、本にまとめました。
「奇跡 失くした言葉が取り戻せた!」(講談社)。
心配をかけたくない家族に明るく振る舞うことも、日に日に苦痛になり、わたしは当時 同じ苦しみや悩みを共有できる場を心から求めていました。同じようにご家族のみなさんも 患者本人に見せられない不安、まわりのひとに言えない弱音をひとりでかかえこみ、どれだけ 苦しんでいることでしょう。この本を書いたのは、すべてのひとへの感謝とともに、同じく 脳梗塞の後遺症で生きる希望を見失っているご本人、支えているご家族のみなさんへ 「ひとりじゃないよ!」と伝えたかったからです。 そして、「失くした言葉を取り戻す会」を立ち上げました。
このネットワークは、そんなみなさんと一緒に、悩みを共有し合い 応援し合う場。「生きる」ことと、「生きながらえる」ことは違います。「生きる」ことは 自分の生き方を自分で決めること。
しあわせの方法は、ひとつじゃありません。 あなたは、決してひとりぼっちじゃありません。
『mixi』でも活動しています。 mixi内検索ワード=『みんなで脳梗塞に負けない会』
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