市民公開講座「私達の生の声をみなさんにとどけよう!失語症のある人参加型生ディスカッション」が無事終了しました。
今回4名の方が生でプレゼン。
2名の方が地元愛知在住でステージに登壇、2名は大阪と神奈川なのでオンラインでプレゼンしました。
みなさんは、「自分ストーリー」と「伝えたいこと」を文章にし、パワポを作り、伝える練習を重ねて、今日の日を迎えました。一週間前にオンラインでリハーサルして、それだけでもすばらしかったのに、今日の本番、さらに、どれだけ練習したのか、聴いていると手に取るようにわかって、胸があつくなりました。
そこにはSTの方の心のこもったサポートがありました。
梶彰子さんのプレゼンは「社会の架け橋へ~職場復帰を経験して感じたこと」。
「職場復帰や 就労継続に不安を感じている方に
私が起こした行動、気づいたことを伝えていきたい。
支え合える豊かな社会になりますように」とメッセージ。
近藤浩二さんのプレゼンは「僕の目標〜僕だからできること」。
「人生のどん底を味わったけど、今はやりたいこだらけ。
目標を持ってチャレンジすると楽しいよ」とメッセージ。
井戸勝敏さんのプレゼンは「だって、おもしろいじゃない!」。
「出来なくなったことは沢山あるけど、とにかく、何かやってみなくちゃ始まらない!」とメッセージ。
山口みさとさんのプレゼンは「グローバル時代におけるSTの『多言語・多文化へのアプローチ』の必要性~ 米国での復職希望のケースを通して ~」。
「言語訓練の枠を越え、ウェルビーイングの回復に寄り添ってくれるSTさん達に
心から感謝。皆さんは、私の大切なGatekeeper!」とメッセージ。
ほんとうにすばらしくて、ひとことも聞き漏らしたくないお話でした。
ただの体験談ではないのです。4人のみなさんに共通しているのは、自分の体験を話すことによって、より良い社会になりますように、という思いにあふれていること。
この公開講座を聴いた方は、命のふきこまれた言葉を受け取ったのではないでしょうか。
そうそう!私は、一般の方に失語症を知ってもらいたくて、「ナレーター沼尾ひろ子の失語症発症から復帰まで」を朗読しました。
失語症がもたらすものの大きさ、精神的なつらさを私の朗読を通して知ってもらえたらうれしいです。
実は、時間が足りなくて、質疑応答の時間がなくなってしまいました。
この続きはきっとまたやります!と座長の村瀬先生がおっしゃいました。
オンデマンドで7月1日から期間限定で配信されます。
またお知らせします。
今日の市民公開講座は、辰巳先生、村瀬先生のご尽力なしにはありませんでした。
ありがとうございました!
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