家族のためにクリスマス朗読 「クリスマスキャロル」

ジングルベルの演奏に続いて、「クリスマスキャロル」の朗読を行いました。

主人公のスクルージをHさん。ナレーションその他は私。夫には効果音をヘルプでお願いしました。スクルージはケチで強突く張りの男です。その人柄を出す発声は語尾を強くする必要があり、腹式呼吸が大切になってきます。”語尾を強く”そのことだけを意識してもらいました。鐘の音や街のざわめきなど、ぶっつけ本番で入ってくる音も聴きながらですから難易度は高いです。

「なんとかなるでしょう」

にこやかなHさん。私も生放送の現場が長いですから同感。そうして賛美歌が流れ始めました。始まってみると、一気に場の雰囲気はクリスマスキャロルの世界になりました。良質の緊張は集中力を高め、Hさんのスクルージはやさしいスクルージへと物語とともに変わっていきました。

終わったとたん、拍手と満面の笑み。

「すばらしかった」

Hさんのおとうさまも大きく頷かれました。

朗読には力がある。そう感じます。一緒に作り上げる喜びや達成感。聴いてくれるひとに伝える表現力。それはひとつではないし、同じではない。演じるひとによって違うのです。まどろっこしい苦手な滑舌にもちょっとした法則があるので、終わってから「語のかたまり」でトレーニングしました。

なにより、おとうさまへのプレゼント。こんなにすばらしい表現ができるようになったんです。運転して送り迎えしてくれてありがとう。その感謝のクリスマスキャロルなのでした。

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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