鏡をつかって口の形を確認!

広尾教室は鏡があるので、口の動きを目で確認をしながら発声練習することができます。今まで言葉で伝えた「縦に開ける」「横にひっぱる」「とんがらかせる」を、実際に私の口と同じように動かすことで、練習がより確実に身になっていきます。自分では縦にあけているつもりでも横に平べったかったり、ぜんぜんとんがっていなかったりが、はっきり目でわかるのです。上手にできる必要はないのですが、指令を正確に実行に移すなによりの近道であることが改めてわかりました。よかった〜!

名刺交換を行いました。まず自分の名刺を作ります。二人ひと組になって名刺の交換をします。その時、自分の名前をはっきり名のること、自分を知ってもらう話をすること、または、相手に対して質問をすること。実は、そういった指示を出していなかったのですが、名前を名のって名刺を交換した後、自然に会話が進んでいることに驚きました。インタビューを常日頃行っているせいか、相手に興味を持って、1質問1答えができていることに感心しました。そこに名刺というアイテムが加わることで、また、オフィシャルな雰囲気になります。言葉が出てこない時には、ホワイトボードで文字を動員しながら懸命に伝えていました。伝えようとする意志こそコミュニケーションの基本。伝わった時には喜びもひとしおです。「あ〜、なかなか言葉が出てこない・・・」と少し落ち込むひともいるのですが、できないことを数えるより、できたことを数えて、前に進んでいくことが大事です。一緒に進んでいきましょう!

次回は3月28日です。

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47都道府県名クイズに挑戦!

教室始まって以来の静けさ。それにはわけがありました。今日はプリントの空欄を埋める作業をしていただいたのです。プリントには日本列島の都道府県地図が書いてあり、その都道府県名を記入。みなさん真剣そのもので取り組んでいました。この作業は、空間認知、名称マッチング、書字、呼称、それらすべてを同時にできるので、難問といえば難問です。そもそも配置と都道府県名が一致しなかったり、名称が思い出せなかったり、書字が難しかったりと、みなさんそれぞれ苦手なところが違うのですが、なじみのある身近なものであることから、脳への負荷も中程度で行える作業といえます。答え合わせを全員で行い名称の復唱をしました。そして、それで終わりではないんです。各自、ゆかりのある都道府県とその理由を述べていただきました。これがなかなかおもしろかったのです。それぞれ、人生の歴史を場所で説明でき、言ってみれば「つかみはオッケー!」的な会話の導入を思いのほかうまくできたのです。聞いている方も、へえ〜と驚いたり、初めて聞く話に興味を持ったり、迷子にならずに会話を育てるとてもいい勉強になったと思います。

干支の名称は、残韻の方法で積み重ねていくことにしました。

電話応対も、定型言葉の徹底した復唱と、いよいよ目的を伝える実践に移ります。

次回は、3月7日です。

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「リピートアフターミー」は滑舌の強い味方

先週に続いての教室だったので、今日は構音に重点を置き入念に発声の土台作りを行いました。舌の運動、顎の運動はそれぞれある一語を1,2,3,のリズムでスピードアップして発声します。舌の運動はt音、顎の運動はk音が有効です。これは発声する時の舌の位置、高さ、口蓋にあたる場所でもっとも運動量が増すためです。かなりの運動量になるため、みなさんに「疲れましたか?」と声をかけながら行いました。毎回伝えるのですが、けっして上手にできる必要はありません。動かすことが目的なので、スピードがご自分の現在の許容範囲を超える場合はそこで休んでよいのです。この運動の後、口唇の運動を行いました。口唇の形で滑舌を矯正していきます。これも、あるひとつの言葉を形容詞で表現、徐々にスピードアップしていきます。o/a/i/e/u 。流れる発音のキー音は主にiで矯正できます。しっかり運動できたところで、復唱練習。私の発音を聴いてそのまま繰り返します。最初は短くゆっくり。徐々に文章をつなげていきます。驚くほど正確な復唱で聴覚情報処理能力を生かせるひとにはたいへん有効なことが、先週に続いて実感できました。ここまでで、みっちり30分。

電話応対は定例文の復唱からスタートし、その後2人ひと組で定例文を使った受け答えをしてもらいました。まったくプリントを使わずに音とイメージで行おうとしましたが、目の前にいるひとと電話のシチュエーションをイメージすることは少し難しかったようで、ホワイトボードに定例文を書くことにしました。最初の音さえ出れば、繰り返していくうちに電話してる風になって練習できたようです。このように、実践で役立つトレーニングをこれからも増やしていこうと思っています。

次回の荻窪教室は2月21日です。

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ジャンケンで「1質問×1答え」ゲーム

舌の準備運動を2つ行いました。1つは舌先で口蓋を嘗める運動。もう一つは舌を上下に叩くように動かす運動です。短い言葉を繰り返すのですが、徐々にスピードを上げていくと負荷がかかり運動量が増します。運動をするというより、ある言葉を繰り返すだけで運動になっているので無理なくお家でもできると思います。

電話応対では、3つの定例言い回しをリピートアフターミー形式で行いました。1つは、「いつもお世話になっております」。2つめは「誠に申し訳ございません」。3つめは「こちらからおかけ直しいたしましょうか」。どれもビジネス電話での丁寧な言い方です。ふだんの会話ではほとんど使わない言い方のため、発声にも馴染みがないという声もありました。もう少しかみ砕いた言い方でもちろんかまわないのですが、あえて、滑舌の練習にもなる丁寧な言い方で練習することにしました。プリントを配布し、ホワイトボードにも書いて、まずははっきりと話す練習をしました。みなさん、しっかり声を出せるようになってきているので、口唇と舌の位置の矯正で滑舌が整います。でも、実際には私達は口を正しく開けて話しているわけではありません。電話は話し言葉であり、話し言葉の滑らかさがビジネスの現場では必要なわけです。そこで、次のステップは、ホワイトボードもプリントも見ないで、私の復唱をしてもらいました。つまり、音で聴いて同じように発声するのです。もちろん、私も普段話しているように発声しました。すると、どうでしょう!今まで上手く言えなかった言い回しが、それはそれは滑らかに私と同じように発声できるのです!びっくりしました。ああ、そうなんですね。文字による視覚情報から意味変換、さらに音変換が困難な場合、音情報からの音変換がストレート処理なため、有効な場合もあるのですね。ご本人もうれしそうでした。

最後に、「1質問×1答え」ゲームを行いました。これは、会話の迷子を改善する練習です。つまり、ひとつの質問に必ず1つの答えをするというシンプルなルールを徹底的に覚え込ませるのです。二人ひと組になり、ジャンケンで勝った人が質問が書かれたカードを開いて読み質問します。その質問に負けた人が答えます。それを何度も繰り返します。みなさん、楽しそうでした。楽しいことがないよりです。

次回は来週2月7日です。

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年始めのボイトレは「カルタ」

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2017年最初の言語ボイストレーニング教室は、毎年恒例のカルタを行いました。新規受講者も含めて10名でのカルタは読み手を順番に交代で行い、あとは枚数を競います。裏返しになっているカードを一枚一枚いきなり引いて読む作業はまさに即読で、文字を認識してみなさんにわかるようなはっきりとした声に出して読むという、なかなか高度な練習です。自分だけで音読するのですら負荷はかなりかかるのに、そこに、滑舌を意識するわけですから脳はフル稼働です。カルタをとる方も、耳で情報を聞き取り、音情報と文字とのマッチングを行い、視覚サーチの末カードを手に取る運動機能まで。こちらも脳はフル稼働です。みなさん、真剣な表情。滑舌があまい時には私が読み上げのサポートに入りました。終わった後、どうでしたか?と尋ねると、全員「おもしろかった」という声。そして、「また、やりたい」と口々に言うので驚きました。脳への負荷はかなり高いのですが、遊びを通して音読からカードを見つける作業までできるので、楽しく行えることが一番よかったのではないかと思いました。ちなみに、カルタは「江戸いろはカルタ」。「犬も歩けば棒にあたる」とか「花より団子」など馴染みのフレーズとカルタの絵を合わせるのも、取っつきやすかったのではないでしょうか。みなさんのリクエストにこたえて次回も行うことにしました。

荻窪教室、次回は1月31日です。

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