「右左上下前」ゲーム

この時期ですから、やはりオリンピックの話題で盛り上がりますね。フリートークではそれぞれ競技や選手、報道のしかたに感じ方があって、お話を聞いていてとても楽しかったです。「その話題は、私も今日ニュースで読みましたよ」と言うと、さらに会話が育っていき、最後は、高木美帆選手銀メダルの記事の概略を説明する宿題を発表するはずの方が、「話題が古くなってしまったので途中でやめました」の発言。ええ〜?!そんなこと言わずにとみんなで笑いながら押しとどめました。自己紹介は、今日自由発表を行いました。時間を気にせずに、今まで作り上げてきた内容を自分の言葉で伝えてもらいました。状況説明はまだ迷子になることもありますが、時系列で伝えようと努力しており格段のできばえです。次回、さらにブラッシュアップして完成させる予定です。

今日は、情報処理に負荷をかけながら、音声のボリューム調整を行うカリキュラムを行いました。文字による動作を理解しながら、音韻のための口唇を意識する。そこに、音の強弱、さらに、動作に、まったく違う意味づけをし、発声する。これは、なかなかの負荷です。ゲームですから上手にできなくてもかまいません。正解になるように集中することがとても大切です。上手くいかなくて、首をひねったり、つい笑ってしまったり、みなさん、楽しみながら行っていました。それでよいのです。また、続けていきたいと思います。

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オンリーワンの体験談

自己紹介初級カリキュラム4回目の今日は、状況説明を加えた全体を通しての自己紹介をしていただきました。おひとりずつの発表の後、質問や感想を述べ合います。その中のひとつに、時系列での説明はとてもよくわかるのだけれど、実体験としてどうだったのかを教えてほしいという意見が出されました。すると、「最初ぼんやりしていてよくわからない状態の時、お見舞いに来てくれた同僚が、『元気出せよ!』とひと言言ってくれた言葉だけが耳に届いて、寝てる場合じゃないぞ、と明確に思ったことを覚えている」こと、「そこからひたすら、字を書き続け、1週間したら動かなかった指先が動いた」ことを話してくれました。それを聞いたみなさんは、「それ、すごい!」「ぜったいその話を入れてください」とアドバイス。オンリーワンの体験談は惹きつける力があります。そのことを私が教える前に、みなさん同士で導き出したことに感動しました。文章化することによって、時系列で情報を与えることはできるのですが、それは、テキストにしても伝えることができます。自分の言葉で自分の体験を伝える時、そこには感情が入り、情景が目に浮かびます。そこで、今日の宿題は、文章の見出しを作ること。見出しは話が迷子にならないように順番を確認することができます。後は、自分の言葉で見出しの内容を伝えるのです。次回が楽しみです!

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制限時間5秒のクイズで名称のマッチング

「声がはっきりしてきた、とまわりのひとから言われました」。そううれしそうに報告してくれた方がいらっしゃいました。ほんとうに!よかったです。もともとスポーツをやられていた方ですから、体はしっかりしてらっしゃるのですが、瞬発力で勝負が決まるので胸式呼吸が基本になっていました。それで発声の練習を続けると、声帯も痛めてしまうお恐れがあります。教室だけでなく、お家でできる声のベース作りを宿題として教えたのですが、毎晩実践してくれた成果がしっかり現れて微発声の方が短時間のうちにしっかり声量がついてきたのですね!ほんとうにうれしいです!

さて、名称と音声とをたぐり寄せるのに時間がかかる場合、ある一定の待ち時間を作ることも必要なのですが、その待ち時間という方法で回路の開通に多くの時間を費やすことが必ずしもよいというわけではないことを、たくさんの失語症の方へ言葉のトレーニングをしている中で実感しています。瞬間の突破力とでもいいましょうか。スクリーン画像と名称が結びついた一瞬をつかんで離さない練習。ご自分の思いを伝えるのにだいぶ多くの言葉を繰り出すことができるようになった方に、さらに、タイムラグを縮めてあげたいとこの方法を考えました。脈絡のない突然の質問に答えていきます。待ち時間は5秒です。それ以上は待たずに正しい答えを伝えます。正しい言葉を繰り返し、音声の上書きをしていきます。今日は、最後のプライベートトレーニングの時間を利用して、お二人の方に取り組んでいただきました。とても楽しそうに質問と答えを繰り返していました。楽しみながら、しっかり成果を出していく。それが、私の教室です。

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自己紹介の特別練習

シチュエーションに応じた自己紹介ができるようになりたい、というご要望があって、そのカリキュラムを作りました。まずは、みなさんが一番多く公の場で自己紹介をするであろう、失語症の方の集まりのというシチュエーション。集うひとの属性がわかった後は、その場にいる人数と全体の時間を把握します。それによって、自己紹介の時間を判断します。①5秒自己紹介 ②10秒自己紹介③15秒自己紹介 ④30秒発症と現在 ⑤1分自己紹介、と5つの設定をしました。時間内に伝えるべき情報はなにかをみなさんに考えてもらいました。何を伝えるか、そのことをはっきり自覚することはとても重要です。会話が迷子にならない方法でもあるんです。名前は一番大切な情報ですね。はっきりと伝わる発声を練習しました。④は宿題にしてありました。今日は、宿題の発表をしました。その中に「あなたは失語症です」といきなりSTの方に告げられた方のお話がありました。胸が切り刻まれるように悲しくなりました。どれだけの戸惑いと不安を与えたことでしょう。言葉のコミュニケーションのリハビリを専門職としているのですから、伝え方を大切にしていただきたいと心から思います。話が少しそれてしまいました。次回はさらに自己紹介をブラッシュアップしていきます。

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ふっふっふー運動

きのうの大雪で今日に振り替えになったボイトレ教室。秘密兵器の登場で、みなさんずいぶん体力を消耗しました。なんの秘密兵器かというと、これは「ふっふっふー運動」に使います。微発声を改善するための呼吸運動を効果的に行うために作ったものです。秘密兵器といっても、素材はごく普通の紙です。私がある長さにカットして作りました。4つの長さのうち、今日使ったのは2つ。10分間の「ふっふっふー運動」が終わった時には、みなさん「腹筋を使いました〜」と、なかなかの運動量。意識せずとも、続けていくと、微発声が改善されると思います。お家でもがんばりすぎずに、暇な時にやってみてくださいと言って、秘密兵器をお渡ししました。さらに、今日は宿題も。来週は、宿題をさらにブラッシュアップして練習していきます。

写真は、「ぺ」の発音。

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