失語症のある方といっしょに働く農園作り

希望するだれもが働ける農園作りは2016年にスタートしました。刈り払い機、鎌、ナタ、剪定鋏といったマイ道具を共に、雑木や倒木、背丈ほど伸び放題の雑草で覆われた荒れ地をコツコツと開墾して農地を広げてきました。開墾好きとはいえ素人の私がやることですから、伐採した木々をうまくまとめられなかったり、蔓に足をとられてころんだり。ついには力まかせにナタをふるって肘と肩を痛め、2年近く開墾を休まざるをえなくなりました。この冬にようやく再開して、この日ブルーベリーの苗を安く譲ってくださるとお電話をいただいてそのままになっていたお宅にやっと本日おじゃますることができました。20㎞の距離を軽トラで4往復して40本あまりの苗を移植。総勢5人で掘り起こし、運搬、植え替え。

夕方5時になんとか終了! みなさんのおかげで、やっと果樹園らしい景色になりました! たくさんの方のご好意で少しづつ苗が増え、失語症のある方といっしょに笑顔で収穫できる日が楽しみです。

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春の息吹

梅の香りがほのかにあたり一面に。ちらほら草の緑が茶色の地面から顔をのぞかせはじめ、春が近づいているのを感じます。言葉じゃなくても自然は語りかけてきます。

今日は森の渕にあたる背の高い雑草が密集しているところを草刈り。冬の間使ってなかった刈り払い機の調子も上々。ブウンブウンと里山に機械音を轟かせながら順調に刈っていきました。

お昼頃、少し風が山を越えて吹き抜け始めました。すると、あたり一面うすいミモザ色に。花粉が舞っているのでした。私は花粉症ではないので、「まあ!杉たちも懸命に命を紡ごうとしているんだわ」などと、自然の営みに敬意を表するのでした。

午後1時頃、土手にすわって休憩。持ってきた甘酒をひとくち啜ると、米糀のやわらかなあまさが喉を伝ってなんともしあわせな気分に。思わず「うまいなあ♬」とつぶやいてしまいました。全身を覆っていた疲労感がすうっとひいていきました。

週末には、ブルーベリーの苗を30本移植します。さあ、もうひとがんばり!

 

#たかばあちゃんの甘酒

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私にできること

きのうの雨とは一転、やわらかな陽射しがあたりを包んでいます。ラジオから流れるニュースは目まぐるしく動く世界の様子を伝え、聴いているうちに私も何か動かなきゃと、じっとしていることは罪悪のような、駆り立てられる気持ちになっている自分にふと気づいて、いやいやおだやかな時間を愛おしもうと、椅子に座り直し・・・。お茶を飲みながら、思考だけはとまらず、どうしたら、これだけ多くの失語症に悩むひとたちを笑顔にすることができるだろうと。私にできることは何だろう。大きな声にはなれないけれど、小さな声かもしれないけれど、やはり、伝え続けることなのかな。

脳卒中による要介護者数は日本全国で1,730,367人(2015年)、そのうち失語症者数は約50万人(「失語症の人の生活のしづらさに関する調査」 より)。けっして少なくないことがおわかりいただけると思います。みなさんの身近な人の中にもいらっしゃるかもしれません。おじいちゃん、おばあちゃん、親戚のおじさんおばさん、ご両親、仕事仲間、友人、知人。もし、いらっしゃったとして共通しているのは、この前までなんでもなかったのに、突然?と驚かれたのではないでしょうか。ある日突然会話が成り立たなくて困った経験がある方、実は多いのではないでしょうか。

「失語症ってしゃべれなくなってしまうんですよね?」。大多数の人がそう答えます。少し違うんです。失語症はコミュニケーション障害です。知識や知力が消滅したのではなく、「話す」「聞く」「読む」「書く」といった伝達の情報処理を行ってきた言語野が脳卒中などによって障害を受けたために、自分の思いと適切な言葉を結びつけることが困難になってしまいます。「え〜っと・・・」と話したい言葉が見つからない。だから、しゃべれなくなってしまったと思われるのです。話しかけられた内容や書いてある文字が意味とうまく結びつかなくて、何を聞かれたのか、何と書いてあるのかわからない。そのためご自身はとても不安な精神状態に陥ります。また、片麻痺など運動機能の障害とわかる場合をのぞいて、失語症は見た目は健常者と変わらないため、知的レベルの低下と疑われます。その心の痛手は計り知れません。

買い物に行ってレジで「○○円です」と言われた時お金の出し方に困る。カフェで矢継ぎ早に聞かれると何を質問されたのかわからない。ショッピングセンターでトイレの場所を聞きたいのになんと言っていいかわからないetc

社会生活がどれだけ困難な状況かおわかりいただけたでしょうか。

私達が日常生活で利用するコンビニエンスストア、飲食店、デパート、美容室、ホテルや旅館、レジャー施設などで接客するみなさんが、失語症を理解し、失語症の方にどのような聞き方や声がけをするととても助かるのか、とてもうれしいのか、安心してひとりで外出できるのか、当時者だから伝えることができるコミュニケーション研修でぜひ知っていただきたいです。

「何かお困りですか?」このひと言がかけてもらえるお店や、宿泊施設や、観光エリアには、世界で500万人以上いると言われる(*国際失語症協会)失語症の方が笑顔で何度も訪れる場となることでしょう。

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言葉の持つ大きな力

「そこは難しいからあきらめて」「ここまでできればいいんじゃないですか?」。かけられた言葉に傷ついたり、怒りが湧き起こったり。「最初は私の気持ちが何にもわかってない。そこを何とかしたいからがんばりたいのにって。でも、そう伝えたいのにどう言っていいかわからなくて、どうせわからないんだからもういいやって。『ああそうですか』ってだけ言うんです」。少し笑いながら話してくれました。そして、「でも、やっぱりもう無理なんですかね・・・」。悲しそうに目を伏せました。話を聞きながら私は自分の体験を思い出していました。同じように質問したっけ。「どうですかねえ・・・」と言われてポロポロ涙をこぼしたこと。「この方法でやってみては?」と言われてめっちゃやる気になったこと。言葉って難しい。同時に、大きな力を持っている。可能性の限界を自分以外のひとに決定されたくないと思う気持ち。とても大切にしてほしいと思います。このやり方で「できる」「できた」「うれしい」。その体験を積み重ねていってほしい。あの時、「これはどうでしょう?」と私の背中をいつもそっと押してくれた先生。私もそうありたい。そこに寄り添うひとになりたい。

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朗読教室開講のお知らせ

里山教室で、朗読のクラスが始まります。私も大好きなクラスです。朗読は文章から受け取った情景を浮かべながら音読します。みなさんと一緒に行うので楽しく物語を完成させる喜びもあります。どなたでも参加できますので、お気軽にご参加ください。

 

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