自己紹介の特別練習

シチュエーションに応じた自己紹介ができるようになりたい、というご要望があって、そのカリキュラムを作りました。まずは、みなさんが一番多く公の場で自己紹介をするであろう、失語症の方の集まりのというシチュエーション。集うひとの属性がわかった後は、その場にいる人数と全体の時間を把握します。それによって、自己紹介の時間を判断します。①5秒自己紹介 ②10秒自己紹介③15秒自己紹介 ④30秒発症と現在 ⑤1分自己紹介、と5つの設定をしました。時間内に伝えるべき情報はなにかをみなさんに考えてもらいました。何を伝えるか、そのことをはっきり自覚することはとても重要です。会話が迷子にならない方法でもあるんです。名前は一番大切な情報ですね。はっきりと伝わる発声を練習しました。④は宿題にしてありました。今日は、宿題の発表をしました。その中に「あなたは失語症です」といきなりSTの方に告げられた方のお話がありました。胸が切り刻まれるように悲しくなりました。どれだけの戸惑いと不安を与えたことでしょう。言葉のコミュニケーションのリハビリを専門職としているのですから、伝え方を大切にしていただきたいと心から思います。話が少しそれてしまいました。次回はさらに自己紹介をブラッシュアップしていきます。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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