クリスマス朗読会&就労座談会

クリスマス朗読会「きつねのでんわボックス」が拍手で終了しました。今年は、85ページを4人で紡いでいく群読という方法で行いました。それぞれに個性があり、それは、ご本人にとっては悩みでもあるのですが、私にはカラーのように感じられるのです。ですから、40分がちっとも長くないのです。そして、その悩みを、みなさんが努力して練習してこられたことが、聞いていてとてもよくわかりました。いつもはその悩みは自分だけのものなのですが、同じ作品を作り上げるために、ひとまえで、その悩みをさらさなければなりません。ひとりひとりにアドバイスしてきたことを、みなさんが2週間懸命に練習してきた成果が、どこにもない「きつねのでんわボックス」になって、私は胸がいっぱいになりました。何度も録音した声を聞いてリピートしてきたのでしょう。言いにくい言葉を口の形を意識しながら何度も発声したのでしょう。恥ずかしい気持ちをこらえて子ぎつねになりきって練習したのでしょう。はっきりした声を出す練習をしたのでしょう。ほんとうにすばらしかったです。

そして、今日は、さらに多くのかたが参加しました。朗読会の後、就業することについて話し合う会になりました。おひとりの方が「障害者が就労できる『デキル』とは」というプレゼンをしてくださったのです。それを聞いて、さらに、さまざまな意見が飛び出しました。質問も。就業、就労に関して、できるだけ具体的に、目的と目標、そのために何をするべきか、漠然とリハビリをがんばるのではなく、目的意識を持つことが一番大切であると思います。目標へのショートカット、それこそが、私が行いたいことなのです。もっと、言葉を交わしてほしい、もっと、質問をぶつけてほしい、答えてほしい。でも、残念ながら、今日は時間が足りませんでした。来年は、こういった勉強会を定期的に設けようと心に誓いました。というより、みなさんにお約束しました。

「1年前より、格段に声出てますよ」。今日、久しぶりに参加した方からかけられた言葉に、意外そうな表情からうれしそうな表情に変わった方がいました。自分ではちっともよくならない、と思ってしまいがちなのですが、1年ぶりに会った方は、その成長ぶりがとてもよくわかるのです。続けることがなにより大事!この教室を始めてまもなく9年になります。失語症を抱えても必ず就労したいと願っているひとがいる限り、私はずっとこの言語ボイストレーニング教室を続けていこうと思っています。来年も一緒に前に進んでいきましょう!

次回は1月8日です。

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