初めて参加されたOさん。
2年半前に発症して、嚥下もままならず胃ろうで栄養吸収されていたそう。
現在、日常会話に何の支障もないほどに回復。
今日も遠方からひとりで電車を乗り継いで来てくれたのでした。
視覚からの情報と言葉を発するまでのタイムラグにはストレスを感じないそうなのですが、
自分の声 を取り戻したいとおっしゃるのです。
発症時から数ヶ月、まったく声を発することができなかったOさん、
医師からは、延髄に梗塞があったためだと説明を受けたといいます。
言葉が出ないのではなく、声帯に信号を送る機能そのものに損傷を受けた、
そのため、無声に。
病院でのリハビリで思ったような声を出すことができず
半ばあきらめかけていたそうです。
半年後退院。
ある日奥様と話をしている時、突然なめらかに声が出たというのです。
そこで気がつきました。
家 というリラックスした雰囲気、しかも、一番の理解者奥様との会話。
この環境が、極度の緊張を和らげたのでしょう。
精神的にも、また筋肉の緊張もそうです。
これをきっかけに、声を発する方法を自分なりにさぐっていったそうです。
「今日のお声、とてもすてきですよ」
すると、
Oさん、
「いえまだまだ、僕の声はこんな声じゃないんです。こんなにかすれてないんです」
Oさんの場合、声帯を痛めているわけではありません。
緊張を解く発声法からスタートしました。
リラックス。
精神的にも。
たくさん笑って。
呼吸法。
肩からのどの緊張をほぐす。
楽に声を出す気道を作る。
そして、
変顔滑舌体操。
タイムラグ縮小練習。
最後は
朗読。
今日はみぞれの中参加してくれたお二人に
とっておきのハートテクを教えました。
ほら、プロになったみたいでしょ。
私にとってもこの時間はかけがえのないもの。
必死に前を向こうとしているみなさんの笑顔をたくさん増やしてあげたい。
そして、元気をいただく。
また来月
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