商品番号を電話で伝える

商品番号を電話で正確に伝えることはとても難しいことです。数字、アルファベットの大文字小文字、それら6〜10ぐらいの羅列を、まず、文字の認識から音へのマッチング、しかも、相手に伝わる発声をしなければなりません。意味が伴わない発音記号の要素が大きいため、音韻変換の困難な方にはとてもハードルが高いのです。練習のしかたは、はじめに自主的に速音読してもらいました。これは、視覚情報処理と発声までのタイムラグを縮めるために行います。次に、運動機能と連動させてしっかりした発音で群読します。その後、ひとりひとりに、商品番号を電話で尋ねるロールプレイングを行いました。数字の○、アルファベットの大文字の○、アルファベットの小文字の○、というようにひと文字ひと文字説明していきます。もう一度くりかえし、最後に、連続して発音し、互いに確認して終了。音マッチングが困難な方にはふりがなをふってもらいました。なぜ、かなをふってもらうのかというと、残韻で正しい音ととのマッチングを行ってもらいたいからです。まちがった音で繰り返すと、遠回りの練習になってしまいます。かなをふることは恥ずかしいことでも何でもありません。できれば、率先して行ってもらいたい作業です。

残韻を日常生活の中に取り入れている方もいらっしゃいました。地図をみて、改札何番出口か、建物の何階かを覚えて、間違わずにたどり着けるというのです。4番出口なら、4よん・4・よん・・・・と、数字の4の画像を脳内に映し出し、その4の画像に、よん・yonと音をマッチングさせて、発声を繰り返すことによって、今度は、自分の声による音情報が入ってきます。聴覚情報が追加され、さらに、しっかりとすべての情報を結びつけることができるのです。これこそ、残韻の最たる活用法です。すばらしいですね!みなさんの努力にはいつも感心させられます。

次回は、8月8日です。

カテゴリー: 脳梗塞患者と失語症者の自立支援の会   パーマリンク

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