ジャンケンで「1質問×1答え」ゲーム

舌の準備運動を2つ行いました。1つは舌先で口蓋を嘗める運動。もう一つは舌を上下に叩くように動かす運動です。短い言葉を繰り返すのですが、徐々にスピードを上げていくと負荷がかかり運動量が増します。運動をするというより、ある言葉を繰り返すだけで運動になっているので無理なくお家でもできると思います。

電話応対では、3つの定例言い回しをリピートアフターミー形式で行いました。1つは、「いつもお世話になっております」。2つめは「誠に申し訳ございません」。3つめは「こちらからおかけ直しいたしましょうか」。どれもビジネス電話での丁寧な言い方です。ふだんの会話ではほとんど使わない言い方のため、発声にも馴染みがないという声もありました。もう少しかみ砕いた言い方でもちろんかまわないのですが、あえて、滑舌の練習にもなる丁寧な言い方で練習することにしました。プリントを配布し、ホワイトボードにも書いて、まずははっきりと話す練習をしました。みなさん、しっかり声を出せるようになってきているので、口唇と舌の位置の矯正で滑舌が整います。でも、実際には私達は口を正しく開けて話しているわけではありません。電話は話し言葉であり、話し言葉の滑らかさがビジネスの現場では必要なわけです。そこで、次のステップは、ホワイトボードもプリントも見ないで、私の復唱をしてもらいました。つまり、音で聴いて同じように発声するのです。もちろん、私も普段話しているように発声しました。すると、どうでしょう!今まで上手く言えなかった言い回しが、それはそれは滑らかに私と同じように発声できるのです!びっくりしました。ああ、そうなんですね。文字による視覚情報から意味変換、さらに音変換が困難な場合、音情報からの音変換がストレート処理なため、有効な場合もあるのですね。ご本人もうれしそうでした。

最後に、「1質問×1答え」ゲームを行いました。これは、会話の迷子を改善する練習です。つまり、ひとつの質問に必ず1つの答えをするというシンプルなルールを徹底的に覚え込ませるのです。二人ひと組になり、ジャンケンで勝った人が質問が書かれたカードを開いて読み質問します。その質問に負けた人が答えます。それを何度も繰り返します。みなさん、楽しそうでした。楽しいことがないよりです。

次回は来週2月7日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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