言葉のプレゼント

就職の合同面接を受けてきたSさん。「今日は緊張して疲れたから寝ちゃうかも」と言いながら顔は晴れ晴れしていました。結果はどうあれ、インタビューの受け答えの経験を積むことはとても大事なこと。おつかれさまでした!と心からエールを送りました。もうひとり、6月に職場復帰が叶いフルタイムで働き始めたKさんが仕事帰りに教室に顔を出してくれました。1対1なのでコミュニケーションは問題なく、周囲の理解もあって働きやすいけれど、やはり疲労はあるという報告。みなさん興味津々で聞いていました。先は長いですから無理をせずできることを積み重ねてほしいと思います。いずれにしても、就業に関する活動報告は本当にうれしい。働いた対価として収入を得て自立できることを応援していきたいです。

また、「この教室にきて本当にがんばりたいと思うようになった」というHさん。先輩方に会えるような気持ちで、みなさんの言葉が励みになるというのです。「そう言いながら涙が出そうなんです」。なんて、素敵な言葉のプレゼントなんでしょう。わたしもうれし涙が出そうでした。みなさんそれぞれ、悩みを抱えながら、仕事をするために葛藤しています。わかり合えるから本心で応援しあえるんですね。集団で言語トレーニングをすることはこうした励まし合い、共感、一緒にがんばれる、という大きなメリットがあります。

チームカリキュラムは、ビジネス会話2チーム、インタビューチーム、滑舌チームに分かれて行いました。ビジネス会話チームは、テーマを決めて結論を出すというルール。インタビューチームは相手を知るためにインタビューする。滑舌チームは、舌のスタートポジションの確認とサ行。最後にそれぞれのチームに発表してもらいました。ビジネス会話チームはテーマと結論が明確で、これはファシリテーターの役割を担うひととテーマの核心を担う役割がとてもうまく作用していると感じました。ただのおしゃべりではなく、結論を導き出すことがポイントです。インタビューチームの取材力には驚かされました。メモをきちんととって発表してくれました。滑舌チームは構音という目的がはっきりしているのでわたしがしっかり教えました。その内容を発表したのですが、これが今日のポイントといったところをしっかり把握していました。みなさん、すばらしくてなんだかわたしの方がうれしかった。

次回は7月5日です。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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