クリスマス朗読劇

どうでした?と到着するなり尋ねる。私の元に通い始めて4年近くになるSさんが講演することになり、前回練習。その時点で緊張していたので果たして本番でどうだったか気になっていました。本人、満面の笑み。講演は大成功だったようです。ほっとしました。自分ひとりの講演の時は声が小さかったことが自己採点50点。山本弘子先生のインタビューでは自己採点80点。山本先生が引き出してくれたとのことを感謝していました。日頃のインタビュー形式で慣れていたことも功を奏したのではないかと思います。また、会場のひとを「ないがしろ」にして山本先生の方ばかりを見ていたことを気にしていました。客観的に分析して反省している点もすばらしいなあと思いました。本当によかった。

それにしても来た当初、言葉自体を発することが少なかったSさんが大勢の前で発表するまでになったこと、拍手を送りたい。本人の努力ももちろん、20年を経過してなおこれだけの言葉の回復が見られるのです。脳の可能性は計り知れません。

さて、今日は1年の締めくくりで「クリスマスキャロル」朗読劇を行いました。まずは全員で音読。これは下読みなしで渡した台本を1ページづつ読んでいきます。深い意味理解は必要なく、視覚による文字認識&発声。滑舌。8ページあるのでこれだけで20分ほどかかり、脳をフル稼働させたみなさんは相当疲れたようです。その後、配役決め。どの役をやりたいか早い者勝ちで決めていきました、これも指示待ちではなく、意志決定をして行動を促してもらうために行っていることです。このやり方にずいぶん慣れたみなさんは、自分でやりたい役をどんどん決めていきました。少しの間自主練習してすぐに本番です。わたしは用意しておいた効果音を台本を見ながらパソコン操作。わたしの方が緊張しました。みなさんは、自分の持てる限りの力で読解し感情をのせて音読。ぶっつけ本番とは思えないすばらしいできに、わたしは心の底から拍手。ほんとうにすばらしい!見学に来ていた家族の方からも大きな拍手でした。

わたし自身、いろいろなアプローチを試みながら全身でやってきた1年。来年もみなさんに自信をつけてもらえるように、自分の経験を生かしながら教えられることを全部教えてあげたいと思っています。一緒に前に進んでいきましょう。

来年は1月5日開始です。

よいお年を。IMG_9044

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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