日常生活の中でリハビリに役立つグッズ

「これ、けっこういいですよ!」。参加者のひとりが別の参加者の方に、袋から取り出したものを見せていました。それは丸いボールの形をしていて手のひらにすっぽりおさまる大きさ。その中にもうひとつボールが入っていて、そのボールを紐でひっぱり回転させるのです。あとは手首のスナップの遠心力でボールの回転を持続させるというもの。うまく手首のスナップをきかせられないとボールの回転はすぐに止まってしまいます。もともとアスリートの筋力強化用のグッズでスポーツ売り場に置いてあるそうです。わたしもやらせてもらいました。これがけっこう重いのです。上手く手首をまわすことができずすぐに止まってしまいました。なかなか難しいです。「テレビを観ながらグルグルしてるんですよ」。なるほど、ふだん何気なく握っているうちに自然と握力、固まった筋肉の解きほぐしができそうです。

もうひとつ見せてくれたのは、小さなお絵かきボード。専用のペンで文字を書き、レバーを横にずらせば文字は消えます。「これ、おふろに置いておくんですよ」。どうやって使うのだろうかと興味津々で聞いてみました。「おふろに入っている時って、いろいろ思い出したり、思いついたりすることがあるんです。それを忘れないように書きとめておくんですよ。すぐに忘れちゃうんで」。買い物リストとして使うことが多いんだそう。「100円ショップで売ってますよ」。

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もうひとりの参加者がバッグから取り出して見せてくれたのは、コインケース。1円、5円、10円、50円、100円と別々にはさまっていて、取り出すのが簡単です。「お財布の中からお金を1枚ずつとるのは時間もかかって大変なんです。レジでうしろに並ばれるとなおのこと緊張するし」。みなさん、うんうんと頷いています。同じ経験をしているんですね。1枚をスムースに抜く練習にもなります、と話していました。それまでは、後ろに並ばれるのが嫌で買い物はすべてお札で済ませていたといいますから、たいへんな意識改革です。

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 それにしても、すばらしいですね。日々の経験の中から自分なりにくふうされている。それを自分だけでなく、共有しようとしています。わかり合えるからこそできること。そんな時間の共有も大切なことなのです。

次回は6月10日です(^-^)/

 

 

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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