12月クリスマス朗読会

前日の雪予報が心配でしたが、全員が参加してにぎやかな会となりました。

初めて参加する方もいたので、まずは自己紹介をしていただきました。順番は決まっていません。だれからいきましょうか、と尋ねると、じゃあと手を挙げる方からしていきます。何気ないことですが、これも行動を自分の意思で決める重要なステップでもあるんです。初めての方は少し緊張しているようにも見受けられましたが、なごやかな場になじんでくれたように思います。2度目の方は先月より声がはっきりしています。驚きました。たったひと月なのに声の大きさが違うのです。笑顔が輝いています。ひと言ひと言が宝物のように感じられました。1年以上参加している方々は笑いを交えながら近況報告をしてくれました。自転車レースに参加するまでになった方もいて、すごい!とわたしも大興奮してしまいました。

続いて、大声発声法。今日はクリスマス朗読会なので「メリークリスマス!」で行いました。ひそひそ声から、明るい挨拶、最後は、飲み物を持って入ってくる方を驚かそうと提案してくれ、おもいっきりメリークリスマス!うれしいですね、こういった積極的な発言が自然に出てくるようになることはわたしがテクニックで教えることではありません。

笑い声に包まれながら、いつのまにかおなかから声を出している練習法の後は、リズム会話を行いました。

1,2,3の手拍子の後、挨拶をします。1,2,3こんにちは 1,2,3おはようございます1,2,3メリークリスマス!

数字のカウント、発話前のゆっくりリズムをからだで覚える。4拍子は日本人のDNAに組み込まれたリズム感と関係しているように感じられます。4拍目で発話。急に話しかけられてあわてないように、1,2,3の後でいいんです。そのくらいゆっくり話すことに自信をもってください。あわててパニックになってうまく話せなくて、そのことでひとと話すことが嫌いにならないように、ひと呼吸置くこと。そんなリズム会話練習です。

そして、おまちかねの朗読劇。今日はクリスマス朗読なので、「クリスマスキャロル」を選びました。10名の登場人物の配役はわたしが決めました。ナレーション部分は少し分量が多いのでわたしが半分担当しましょうか、と声をかえると、仲間のみなさんが「だいじょうぶですよ、Mさんやれますから」と笑って言うのです。Mさんは、「がんばってみます」とうれしそうに言いました。なんて頼もしく力強い応援でしょう。そして、信じ合える心。仲間が背中を押して「やる」自信を持つことができた。そうですね!がんばって!できるできる!そう言いながら、もしMさんが自信なさそうだったらわたしがナレーションは担当した方がいいかなと思っていたことが恥ずかしくなりました。そう、だいじょうぶ。みなさんは、こうして声を出す喜びを感じているのですから。そうして、わたしは女1のひと言だけ担当することになり、みなさんは自分のパートだけ5分の自習、その後いきなりの本番です。これは視覚認知、意味理解、発声の練習でもあります。全体読み合わせもないもしないのはそのためです。でも、どうせやるならちゃんと朗読したいと思うでしょうね。わたしはなにも心配していませんでした。ぜったいすばらしい朗読劇になると確信していたからです。

初参加の方には短いパートを選び、わたしがサポート練習をしました。何度も参加している方々にはおまかせしました。すると、どうでしょう。彼らはそれぞれ教え合いながら練習しているのです。わたしはうれしくて、でも、知らんぷりをしてだまって聴いていました。

そして、いよいよ本番です。

「クリスマスキャロル」教会の鐘の音〜

ナレーション、フレッド、スクルージ、紳士、クラシッド、男1,女2,女3,フレッドの妻

そのひと言に全身全霊の思いをこめてー

時に大笑い。時に静かに。厳かに。

最後 大拍手

8ページの台本は見事なクリスマスキャロルになりました。

みなさんの思いが生きた言葉になって、すばらしいです!

わたしはどれだけすてきな時間を頂いたことでしょう。

今日、わたしは心からありがとう!を言いたいのです。

 

 

 

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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