私が「秘密の花園」を朗読したかった理由

「秘密の花園」を大人になって読んだ時、じんわりと心があたたまって、気がついたら、泣いている自分がいました。

ただ子どもが自然と触れることで成長していく物語ではなかったのです。

今、世界中で、生きていくことに疲弊したり、息苦しかったり、幸せを見いだせなかったり、閉塞感が蔓延しているように感じます。

作者のバーネット夫人は、1849年、イギリス・マンチェスターの裕福な家に生まれました。

父の事業が失敗して、16才の時、一家でアメリカに渡りましたが、当時のアメリカは南北戦争のまっただ中で、そこでも貧乏のどん底に陥りました。

バーネット夫人が物語を書くようになったのはこの頃からですが、家計を助けたい思いもあったそうです。

「秘密の花園」は、1909年に書かれ、のちにバーネット夫人の代表作となりました。

自然が人間の心にもたらしてくれるものを、優しさと生きる力を学びとった子ども達をとおして今なお、伝え続けています。

この物語を朗読したいと強く思い、「沼尾ひろ子の朗読の世界」として朗読するために長い時間をかけて朗読台本を書きました。

 

 

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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