ステップ踏みながら発声トレーニング

バランス取りにくかったら座ってやる方法もあるんですよ。ひととおり説明した後、そう声をかけると、「やってみたいです!」と力強い返答。Hさんは、何のためにそれをやるのか、どうやるのか、Hさんにとってどう有効であるのか、理論的な説明をいつも求めます。そして、理解すると、少し難易度の高いトレーニングを必ず「やってみたい」と言うのです。ダンスのようにリズミカルにステップを踏みながら発声を行うことは、身体が覚えてしまうと実はそれほど難しくありません。実は、このトレーニングはその過程を、脳の情報処理に負荷をかけるという意味で、意図的に難しくしています。

まず最初に、呼吸体操に伴った発声をしっかり行います。次に、運動への指令をホワイトボードに書いた文字を読み解いて、ステップを踏んでいきます。この時、発声も同時に行います。そうなんです。ほんとうに、少し難しいんです。私自身も理解して間違わずにできるようになるには、時間が必要でした。「繰り返し」により、脳の指令を単純化します。そのため、4つのブロックに分けて行いました。正しい情報処理を最優先するためには、短時間の集中と処理時間の確保が必要になります。こう書いているとなんだかとてつもなく難しいことをしているようですが、見よう見まねで覚えてしまうと、実は単純なステップであることがわかります。ただし、トラップがあるので、やはり、集中力は必要になります。

「楽しいですね!」。Hさんはニコニコしてそう言いました。「でも、発声に意識が行きませんでした」と自己分析。トレーニングの意味を理解した上で客観的に自己評価していてすばらしいのです。大丈夫ですよ。そのために、最初に、しっかり単体で発声トレーニングしてますから。楽しいと感じていることが、脳へのなによりのご褒美です。ですから、根を詰めないで、今日はこのくらいにしましょう。私も、汗びっしょり(笑)。

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