連想トレーニングで言葉を引き出す

夏休みを経て1ヶ月ぶりにお会いしたFさん。スムーズに友達と会話できるようになりたいという目的で言語ボイスパーソナルトレーニングを始めて4年になります。最初に私のところに訪れてきた時、言いたいことがあるのに言葉が出ず、○○のことですか?と引き出しながら会話してきました。伝わると「うんうん」とうれしそうに首を大きく立てに振っていたことを思い出します。少しづつ言葉が増えていきましたが、会話の組み立てや助詞が違っていて正しい内容を一緒に捜しているうちに会話自体が迷子になってしまうことで、苛立ちも増えていったように思います。1つの質問に対してひとつの答え。この基本を時間をかけて何度も行ってきました。何年もかけて形容詞を足していきました。今年になって助詞を正しく使うトレーニングを始め、最初は一般的な短い文章で、次第に、私に話してくれたこんなことがあったという自分の体験を、私は短い文章に直し、助詞を空欄にして、改めて、正しい助詞を入れて会話を完成させていきました。この方法は、とても有効でした。会話が端的になっていきました。助詞のまちがいもなくなっていきました。1ヶ月ぶりにお会いして、夏に行った旅行の話をしてくれたのですが、その内容はとても楽しく、しかも、目に浮かぶようでした。とてもわかりやすく説明できたのです。私が直したのは1カ所だけ。すばらしい!確実に「会話ができるようになりたい」という目的に向かって進んでいることがうれしかった。

今日は、さらに、言いたい言葉、浮かんだ言葉を音韻に結びつけるトレーニングを開始しました。さまざまなアプローチから正しい言葉を導き出す方法です。連想トレーニングと名付けましょうか。この方法はとても楽しく、正解した時の喜びが成功体験となり、その積み重ねが会話を楽しくしてくれるでしょう。私も楽しい時間でした!

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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