「てにおは」ができた!

会話の中で正確な情報の伝達をするのために、「てにおは」つまり、助詞は大きな役割を果たします。「〜が」「〜は」「〜で」「〜に」「〜も」の使い方が違うと、意味をなさなかったり、ニュアンスが違ってしまう、とてもやっかいなしろものです。

ふだん私たちは、絶妙なニュアンスをこの「てにおは」を駆使して行っています。

ところが、失語症のある方で助詞を苦手とする方は少なくありません。

たくさん話しているのに、会話がちんぷんかんぷんでわかりにくい。自分でもどう使うかわからない。また、まちがっていることに気づいていない方もいます。

日本語特有の「てにおは」を攻略するにはどうしたらいいのでしょうか。

スムーズに会話をしたいという目的で私の言語ボイストレーニング教室に通っているYさんは、まさしく助詞に苦労している方です。

質問を理解して一生懸命伝えてくれるのですが、助詞が違っているためにいつの間にか質問の答えがどこかにいってしまったり、意味不明の会話になってしまうのです。本人もそのことに気がついていて、なんとかしたいと思っていました。

Yさんは意味の理解はできています。そこで、ある法則に基づいた会話トレーニングを行うことにしました。質問者は助詞を際立たせて行います。その助詞を使って答えてくださいというルールです。もちろん、質問は私が行いました。最初はなかなかうまくいきませんでした。ところが、プロミネンスに気づき始めたあたりから、同じ助詞を使って答えるコツをつかんだのです。簡単な質問に正確に答えることができるようになりました。これほど短時間に助詞を正しく使えるようになるとは、私も正直驚きました。

このトレーニングには質問者のトレーニングも必要です。でも、何年もお手上げだった「てにおは」を使えるようになったことに、Yさんはほんとうにうれしそうでした。

私もうれしい!ふたりで喜びを分かち合えたこと、留めておきます。

 

 

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