あいうえおを見るのも嫌に・・・。そんな場合は

文字が書けない。「練習してもちっともスラスラ書けなくて、あいうえおを見るのも嫌になってしまいました」。できないことを同じ方法で続けて、できない経験を積み重ねてしまう。それは、あまりよいことではないように感じます。たとえば、かけ算が覚えられない子に何度も繰り返させて、どうして覚えられないの?と問い詰めてしまう。覚えるのが苦手な子には、意味づけが必要かもしれません。具体的な例による理解を深めた上で数字と音韻を照合させる作業に移行するとよいように思います。

ひらがなは発音記号の役割を担っていますが、実は、漢字を簡略化してできた文字です。簡略にはおおまかな法則があります。そのことを知るとひらがなが意味をもった文字として認識され、ただ暗記して覚えるのとは違ったアプローチで音韻と照合できるようになっていくようです。書道を取り入れたのは、初めてのお習いごととしてスタートしていただきたかったからです。毛筆は筆圧がなくても滑らかに書けますし、なにより、一からの学びなので、できない経験を上塗りにはなりません。むしろ、楽しく、できる経験を積んでいくことになります。

また、墨は心を落ち着かせてくれます。

「これはわかりやすいですし、楽しいです!」

そう言ってもらえて私もうれしいです。これからも、楽しくできるようになる方法を考えていきます。

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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