I have Aphasia 私には失語症があります。

「アメリカでは『I have Aphasia 私には失語症があります』と言います」。日本語では「私は失語症です」となんの違和感もなく使っている言い方。確かに、この微妙なニュアンスの違いは、実はとても大きな意識の違いでもあることに愕然としました。日本語の私=失語症〜私は失語症のひと と断定した言い方にはパーソナルなそのひとの人格はまったく含まれていません。一方、英語のhaveは、失語症は私という人間の一部分という意味を持ち、言い換えれば失語症がそのひとのすべてではありません。日本人はあいまいな表現を好みますが、こと失語症に関して潔いまでに言い切っている。パーソナリティーを重んじる文化の違いなのかもしれません。でも、言葉を上手に操れなくても、私という人間は心も知力も備わっていてひとりの人間なのです。ちょっとした違いですが、「私には失語症があります」と失語症をもつ当事者が言い方を変えることで、失語症を取り巻く周囲の目を、社会を、少しづつ変えることができるのではないでしょうか。グループセッションの中から出た発言を紹介しました。

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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