「元のような話し方に戻りますか?」という質問に、伝えた言葉は。


今日は教室でのトレーニングの後ご家族参加の情報交換会を30分間行いました。ご家族の「なんとかしてあげたい」「どうしたらいいのだろう」「これでまちがっていないのだろうか」「どこに聞けばいいのかわからなくて・・・」。不安をたくさん抱えていらっしゃることが痛いほどわかります。もちろん当人がたいへんな思いをしていることはまちがいないのですが、ご家族も同じように生活が一変してしまうのが脳卒中等による後遺症です。情報を得ることで本人とご家族、両方の不安を、抱え込まずに和らげることができると思います。本人には聞けないことも他の方には率直に聞くことができます。互いのことを労る気持ちが他人を交えることでとてもよく伝わることも、情報交換会を行うとわかります。家族に有り難いという気持ちと申し訳ないという気持ちの両方が当人の心に渦巻いているのです。そのことを言葉にして伝えること、伝わることも情報交換会を行ってよかったと思う理由のひとつです。それぞれひとりではなく、一緒に、前を向いて進んでいきましょう。私が今日最後に伝えたのは、「元のような話し方に戻りますか?」というご家族の質問に「新しい話し方を作りあげていくのですよ」という言葉です。

 

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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