楽しくリハビリ♪朗読会〜音楽を取り入れる

今回、音楽家のあらい先生とカリキュラムを組みました。
失語症のリハビリに音楽を取り入れてみたい、とかねてから思っていたところ、
「音楽と心を育む」活動をしているあらい先生がお手伝いしてくれることになったのです。

全体を通してBGMとして流す音楽は、
脳への刺激というよりリラックス効果を図ります。
今後さまざまな音楽で試してみたいとも考えています。

「急に話しかけられることが一番困ります。
何を言われているのかわからなくて
どう答えたらいいのか・・・、
答えられないんです」

「だから、変なひとに思われる。
それがいやで知らないひとと話したくない」

失語症者によく聞く相悩みです。
対処法はいろいろあるのですが、
一番に念を押して言うのが、
自分で思っているほど、相手は気にしていないですよ、ということ。

まず、一呼吸おいて落ち着くのです。
あわてない。
落ち着く。

そして、
「もう一度言ってください」
と、たずねる。
たずね直すことはちっとも恥ずかしいことではありません。

その一呼吸。
1,2,3、4
このリズムをからだに覚えさせる練習をしました。

1,2,3、4のリズム。
これは日本人のDNAに組み込まれた4分の4拍子。
4で発声。
自分のペースをつかむために有効です。
また、数字の認識がおぼつかない方にも
”4つめでアクション” 数字と発声の組み合わせ。
これをたっぷりと練習。

読解。
今回から、朗読の題材を歌詞にしてみました。
情景の解釈は参加者みんな違いました。
これは興味深かったですね。
思い入れの箇所がそれによって違ってきます。
パート分けをし、意味解釈に沿った読みのテクニックをひとりひとりに教えました。
そして自主朗読練習。
最後に群読に挑戦してもらいました。
すると、どうでしょう。
みなさん、すばらしいのです。
音楽にのって、声がのびのびしています。

音楽が脳(?)心(?)に与えるものが
あることは間違いないような気がしました。
これからあらい先生とミーティングを重ねて
効果が実感できるカリキュラムを考えていこうと思います。

さあ、次回は録音してみましょう。
みなさん、自分のパートを練習してきてくださいね!

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この記事を書いた人

ナレーター/朗読家/司会/声とことばのトレーナー

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